小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

今日はバカの棚卸しでーす

他人をバカというやつが、本当は一番バカなのだ。 今日のブログはそんなバカの大安売り、たたき売り。 バカの中になぜかサルも一匹混じっておる。

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とあるお医者さんの twitter を時々読んでるのだが、先日こんな趣旨のことを書いていて大笑い。

80年前の日本人が、どうして、アメリカを相手に勝てる見込みがまったくない戦争を始めたのかずっと不思議で仕方なかったのだが、ここ数か月のコロナの対応を見ていて、その謎が100%理解できた気がする。 日本人って昔からずっとバカだったんだ (笑)

はい、まったく同感です。 ニポン人、バカですね。 ニポンのシャッチョサンたち、スケベなだけじゃなくてアタマも悪いね。 バカは時代も世代も超えるんだ。 遺伝子に組み込まれたバカだから、ある意味ウイルスよりも恐ろしい。 

「旅行自体は感染を起こすことはない」 だの 「コロナ自体は脅威ではない」 だの言うバカ。 薬害起こした後で「薬剤自体が悪いわけではない」 とか、原爆使って 「核兵器自体が悪いわけではない」 とか、いろいろ応用が利くバカだな、これ。 そういえば原発ボッカーンした時にも 「プルトニウム自体は飲んでも大丈夫」 と発言し、批判されると 「吸収されないのだから、どこも間違ってないだろ?」 と開き直った専門家がいたっけ。 かわいそうに、どの領域でも専門家って言語中枢に障害があるらしい。

南京虫入りのマスク配布といい、Go To といい、一度動き始めたら自分では途中で止まれないバカ。 自分たちの手足や首がもげて死にそうになっているのに 「降参です」 って言えなかった75年前のニポンのバカそのもの。 バシー海峡で沈められると分かっている輸送船を延々と送り続け、何十万人もの日本人を殺した大本営のバカや、インパール作戦、レイテ戦に登場した数々のバカたち (牟田口とか) とまったく同じことやってやがる。(注 1)

(注 1) なんのことか分からんバカは歴史書をちゃんと読め。 

「昭和史に出てくるその手のバカっていったいどんな臭いがするのだろう?嗅げるものなら嗅いでみたい」 とずっと思っていたサル的なヒト。 だが、そいつらと同類のバカが、今、目の前に盛大にいるじゃないか。 なんという幸運! 長生きはするもんだ。 どれ、どんな臭いかな ・・・ フガフガ ・・・ あ、あれ? オラと同じ臭いだ ・・・

意味も分からず抗原、抗体を語るバカ。 高校の生物の教科書すらまともに読んでないのな。 「コータイ検査をしたから大丈夫」 「コータイ検査、陰性で良かったぁ!」 とか言ってるニポンの芸能人や首長。

「ニポンの誇る製薬技術を使って、ニポン産のワクチンと治療薬を早くニポン人に!」 のバカ。 このブログでは昔から、その手のバカを 「オールジャパン馬鹿」 と呼んでいますね。 朝〇新聞、最近急に、ニポン企業 vs. 外資企業の構図で 「ニポン企業が弱いからワクチンが手に入らん」 とニポンの危機を煽り始めて大笑い。 あの新聞ってなんかキナ臭いことが起きると急に大政翼賛会のようなこと言い始めるのな。 80年前に戦争を煽りまくった遺伝子が今も残っているのかもしれん。

ワクチンと治療薬はむろん必要だ。 手に入れたいのなら、どこ産・どの会社製なんてどーでもいいから、とにかく政府はゼニをちゃんとたくさん用意して、ケチらずにちゃんとたくさん製薬会社に払え。 な。 それがすべてだ。 製薬会社はゼニさえ払ってくれれば誰にでも薬は売るのだから。

「グローバル企業と政府の交渉」 なんてバカなことすんな。 人のふんどしで相撲をとる能力しかない世間知らずのニポンの役人に交渉力なんてあるわけなかろうが。 領土問題やら拉致問題やらの交渉大失敗で、そんなこと周知の事実だろうが。 余計なことすんな。 とにかくお客さんとして金を積め。 そうしたらなんとかなる。 たぶん。

ちなみに、お薬の世界って、裏交渉をしようと思えばいくらでもできるのよ。 たとえば、「コロナのワクチン売ってくれれば、引き換えに貴社が申請中のあの抗がん剤とあのリウマチの薬、早く承認してやるから」 とか、簡単にできちゃう。 れぎゅらとりーさいえんすと称する意味不明な理屈を振りかざしてもいいし 、行政事務的なテキトーな言い訳でもなんとかできる。 「次の薬価改定のときに会社に適用する係数をこっそり裏で調整して、薬価引下げを緩和してやるから」 といった手も可能。 でもね、正義感はあるけど世界観が貧弱なお役人がそうした裏交渉をすると、将来に大きな禍根を残す。 海千山千のグローバル企業や海外政府に、表に出せない弱みをにぎられることになるから、とても危険。 医薬品がらみの役人の中に、「自分は裏交渉できる能力がある」 と思っている自信過剰が実際いるのよ。 業界に寄生するメディアがその手の役人を 「実力派官僚」 とおだてたりするから。 私が 「正々堂々とゼニで解決しろ」 と言っているのにはそういう背景もある。

企業は銭金で動く。 ほれ、ニポン人が大騒ぎしたドラッグラグとやらも、開発費用の一部をニポン政府が 「補助」 したら (ニポン人での試験の省略を大っぴらに認めたよね) あっという間に解決したんだろ? (笑) 正確に言うと、費用を負担してるのは政府ではなく、ニポン人向けに最適化されていない薬の副作用で危ない目に遭わされるニポンの患者ってところがミソなのだが、そこには誰も興味を示さないのな。 正義感あふれる朝〇新聞さん、どうしてそこには突っ込みをいれないの?

「ニポンは1か月半でコロナを収束したっ! ニポンモデルの力を示した!」 のバカはもはやバカの殿堂入りだから(以下略)。 

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リモート通勤とか、テレワークとかを推奨したり、喜んだりしてる連中にも、実はちょっとバカの臭いを感じているのである。ごめんね。 テレワークをさせられている多くの読者の神経を逆撫でするやもしれんが、読者が減っても別にかまわん。 おまいらオレに一銭も払ってないしな。

大学生や企業の社員相手のオンライン講義・会議を繰り返して分かったことがある。 オンラインの致命的な弱点、それは 「オンラインではバカが見抜けない」 こと。 バカって独特の臭いを発しているのだが、それって同じ部屋にいないと嗅げないのな。(注 2)

(注 2) ここでいう「バカ」 の意味は 「バカなヒト」 ではありません。 

たとえば学生や企業社員に 「バイアスって言葉の統計学上の意味、分かってるよね?」 って尋ねたとしよう。 すると多くが 「臨床試験で、間違ったことや不正なことをやって、結果に悪影響が出て、 ・・・」 などとまったく意味不明な答えをしてくれるのだが、それはさておき、面白いのは、答えを発する際の顔色、声色、表情、そして汗・臭いがヒトによって違うこと。 少しでも統計学に怖れを抱き、統計学を真剣にかじったことのあるバカの臭いと、統計学を実はまったく理解していないのに分かったような顔をして仕事してるバカの臭いは、まるで違う。

face-to-face の講義・会議だと臭いの違いが分かる。 だから、さらに質問を重ねて、「ランダムサンプリングすることの意味って、何かな?」「中心極限定理ってどう証明するんだっけ? i. i. d ってなんだっけ?」 「製薬企業のやってる母集団が無い薬効評価ってほとんど犯罪なんだけど、それを理解してる?」 などと顔色を見つつ、泣きださないようにご機嫌をとりながら、バカの種類をより正確に診断し、バカにバカを自覚させていくことができる。 それが教員の腕の見せ所である。

しかしオンラインだと、その臭いが希薄になる。 通信負荷を減らすために動画を切ってある会議なんて最悪。 業界人って、何かトピック・質問をふられると、みんなとりあえずご立派な、テキトーなことを上手に口走るのね。 でも、薄っぺらいことをペラペラと語るオンライン上の声を聴いていると、時々、バカの気配のようなものを感じてしまうことがあるのだ。 しかし所詮はオンライン。 臭いは届かないし、はっきりしたバカの手がかりはない。 仕方ないから 「あのー、あなた、p値やランダムサンプリングの意味、本当に分かってますか? (= あなた、バカですか?)」 と単刀直入に尋ねてみるのだが、たいていの場合、「はい、私は分かっていまーす (キリッ)」 というすばらしいお返事が返ってくるのだ。 残念ながら追及 (というか教育) はそこまでとなってしまう。 それ以上しつこく 「あなたはバカですか?」 って聴けないもんな。

今のオンラインマンセーの状況では、従来は淘汰されてきた「バカ」が、オンラインでぬくぬくと生き延びることになると思うのだが、企業や大学のおエライさんたちってそのことを理解してるのだろうか。

あ、ここでいう「バカ」とは「その人のダメなところ」 という意味ですよ。 正さないといけない誤った理解や知識不足のこと。 もっとも、誤りを修正する気など毛頭ない、ほんまもんのバカもたくさんいるけど。

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・・・ と、こんなことを書くと、「おい、サル。 医薬品業界人なめんなよ。 業界人ならランダムサンプリングの意味くらい当然に知っとるわい!」と怒り出すバカが出てくるんだろうな。 その手のバカは定期的に湧いてくる。 講習会で司会をしてるとき、受講生に 「あんたら、そんなユルいこと言ってちゃダメだろ」 とダメ出しすると、「薬学部の教員ごときが、オレたち新薬開発のプロの言うことに口出しすんな。 黙って司会進行だけしてろ」 などと喧嘩を売ってくる身の程知らずのバカもいるのよ。 マジで。

あのな、オレは役所で17年、大学で15年、ずーっとあんたらを相手してきたのよ。 あんたらやあんたらの先輩 (あんたらの会社のシャッチョサンや役員連中だ) の悪事・悪巧みや、独りよがりで患者不在の開発戦略とやらとずーっと付き合ってきたの。 あんたらやあんたらの先輩が出してくる、日本語を知らない人が書いたような申請資料(と称するもの)や論文の原稿(と称するもの)を何十年も読まされ続けてきたのよ。 つまり人生の何分の一かをドブに捨ててきた慈善事業に費やしてきたってこと。 でもそのおかげで、あんたらの知的レベルお役人と同程度に哀れであることは誰よりもよーく分かっておる。 長所や短所もね。 なんなら世間様にあんたら業界人 (産官学すべて) の痴的知的レベルを全部暴露してやってもいいんだぞ。 

講習会でサル的なバカにバカと呼ばれればそりゃ悔しかろうが、ちょっとは我慢しろ。 な。 学問や勉強が面白くなるのはそのバカを乗り越えた先なんだから。 そこは勉強の仕方を教えるプロとして保証するからさ。

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ほら、どうですか。 このあたりまで読むと、他人のことをバカ呼ばわりしているヤツが結局は一番バカである、という永遠の真理が見えてきたでしょ? このサル、自分で自分の首を絞めておる (笑)。 人をバカだと指摘すると損をすることばかりで、得をすることなどまったくないのだ。 でもね、いいのよ、それで。 オレが言わなきゃ他には誰一人言わないんだもん。 みんな、賢いからな。

今日家に帰ったら、家人にも 「あんなバカなことを自慢げに書いていい気になってるなんて、ほんとにサルそのものね」 と呆れられるのである。

・・・ だ、誰がバカやねん! 誰がサルやねん! ムッキー!