小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

youtube に頼らない

蒸し暑い先週の金曜日。 帰宅すると、テレビであの「となりのトトロ」をやっている。 皆さんはご覧になりましたか? 夏場は帰宅したらまず一風呂浴びて ・・・ なのだが、トトロをやっているとなると話は別だ。 夕御飯を食べながらトトロを鑑賞。 

森の中のバス停でサツキとメイちゃんがトトロと並んで傘をさしているシーンで楽しくてニマニマ。 メイちゃんがトウモロコシ抱えて独りでお母さんに会いに行ってしまうところではドキドキ。 そしてトウモロコシが病院の窓際に置いてある最後のシーンでは、・・・ あ、あれ、おかしいぞ、涙が止まらないぞ。 加齢臭のするおっさんがこんなことで良いのだろうか。

何度も書くが、年齢を重ねると涙もろくなる。 いや、正確には「もろい」どころではない。 ダダ漏れとでも言うべきだ。 このままでは、8月に必ず一度はテレビ上映される 「火垂るの墓」 では大変なことになってしまうという不安を抱えている。

映画のテーマ曲だけでもスイッチが入ることがある。 ヤバいのが、エンニオ・モリコーネ作曲のニューシネマパラダイスのテーマ。 テレビドラマやドキュメンタリーで結構使われている。 耳にしたとたんにパブロフの犬状態。 頭の中が、こみ上げてくるノスタルジアとともに、いろんなヒトの人生を振り返る壮大な叙述詩モードとなってしまう。 たぶんこれが走馬灯モードというヤツなのだろうな(笑)。 人生の儚さ、脆さ、虚しさ、切なさ。 涙が止まらない。

トトロは先週で 14回目の再放送らしいが、視聴率は 19.4% とのこと。 すごいもんだ。

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今日は (いや、今日も、か) 気合が入っていないので、最近読んだ本の紹介などでお茶を濁そう。

田舎の農家暮らしに憧れているヒト向けの本はたくさん出ているが、読みやすさではこの本がナンバーワンだろうな。 だってマンガだもん。 「田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円」 著者はグレゴリ青山。 ちなみにグレゴリ青山さんは女性だから勘違いしないように。 「銀の匙」 「百姓貴族」 の作者、荒川弘が女だったことを知った時にも衝撃を受けたものだが。

田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円

田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円

筋金入りの農家のおっさん・おばさんが 「うわっ、気持ち悪い!」 と逃げ回るシナンタロウ (フクラスズメという蛾の幼虫) の章は笑える。 農業やってる人ならば青虫・毛虫の類は平気なはず、というのは都会人の先入観というもの。 都会から急にやってきたにわか農家は、肥(自分たちの)を盛大に撒いて周囲に臭害を引き起こす、というのにも大笑い。 地元民いわく 「今はもうここらで肥撒いてる人ら おらんわー」 だってさ。

もう一冊、昆虫好きにはこれ。 メレ山メレ子著 「ときめき昆虫学」。 出てくる虫がみんな身近な虫なのが良い。 コオロギとか、セミとか、ダニとか、お蚕さんとか。 虫の初心者向け。 装丁も良し。 自称一介のOL、メレ山メレ子の虫に対する距離感も好ましい。 お勧め。

ときめき昆虫学

ときめき昆虫学

そしてついに出ました。 海街 diary 第6巻 「四月になれば彼女は」(吉田秋生)。 うーむ。 タイトル、そうきたか。 むろんあの曲が頭の中でリフレインし始める。  ♪ April come she will .... 鼻の奥がつーんと。

August, die she must,
The autumn winds blow chilly and cold;
September I’ll remember.
A love once new has now grown old.

初秋の New England の澄んだ青い空を思い出す。

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この業界、人の陰口を叩くのが好きな不愉快な奴らが本当に多い。 それも、こちらにちゃんと伝わるように。 ねぇ、大樹の下に群れることしか頭にないそこのあなた、平場で面と向かって正々堂々と議論をしませんか。 もしあなたにその勇気と見識があるのならば。

月曜日の夜はNHK サラメシ。 生きている不愉快な阿呆どもの顔など見たくもないが、あの世に往ったあの人の好きだった昼飯はなぜか愛おしい。 

さて、と、寝ますか。 皆さん、良い夢を。