小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

生協食堂を語りすぎない

生協食堂でカツカレーを食べると、なぜかご飯だけが少し残ってしまうのである。 幸せのカレールーとトンカツは遠い過去に消え去ってしまい、なぜか最後に残ってしまう白いご飯。 そこに福神漬けがあれば何の問題もないのだが、配膳のおばちゃんが添えてくれたわずかばかりの福神漬けはとっくに食べ尽くしている。

その話を家人にしたら、「いい年してカレーのペース配分もまだ分からないの?」と呆れられてしまった。 いや、ちょっと待ってほしい。 私だって何十年もの修練の賜物で、普通にカレーを食べる時にはうまくいくのだ。 ご飯だけが余ることはない。 なぜかカツカレーのときだけご飯が余るのだ。

「カツカレー」と「残ってしまう白メシ」の間には何か因果関係があるはずだ ・・・ と、就寝前に歯を磨きながら考えること十数分。 パス図を頭に描いて分析する ・・ と、原因が分かったのである。 僕は一定量の食物を口の中に入れてるわけだが、そこでご飯のスペースがカツによって奪われているのだ。 お口の中でカツによるご飯の追い出しが起きているのだ。 だから皿の上のご飯が余るのだ!

これは驚くべき発見である。 早速家人に知らせねばなるまい。

「カツカレーのときだけご飯が余る原因が分かったぞ! カツを一緒に食べてるからだ!」 と家人に大急ぎで伝えたら、「・・私、もう寝るから・・」 と冷ややかな視線をこちらに向け、ホントに先に寝てしまった。

い、いや、新発見のポイントはそこじゃない。 大切なのはそこから先なのだ。 カツによる追い出し効果、すなわちミクロ経済学でいう置換効果(substitution effect)が、カツカレーという宇宙で13番目においしい食べ物を食べてるときの一口サイズ(口にいれる量)の増大、すなわち所得効果(income effect)を上回る、という新たな理論モデル。 その発見こそが私の伝えたかったことなのだ。 そこまで語らせてくれ ・・ と思ったが、すでに寝息をたてている家人を起こせるわけがない。

 

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というわけで、皆さんお元気ですか。 長引いた風邪もようやく落ち着きました。 が、いまだになんか喉のあたりに違和感があり、えへん虫が時々出る。 こういう症状のヒト、多いらしいね。 皆さんも気を付けて。

 

今日は生協食堂について語らせてもらおう。 僕の身体の 42%は生協食堂の具材でできていると言っても過言ではないのだが、だからといって生協食堂のメシに満足してるわけではない。 生協食堂さんに向けての結構マジな意見と提案を語らせてもらおう。 徹底的に語ってやろうじゃないか。

 

(1) 男のど真ん中が、弱い。

生協食堂の一番の弱み、それは「ハンバーグがいまいち」 という点である。 女性はご存知だと思うが、そもそも男なんてテキトーにハンバーグさえ食わせておけばハッピーなバカ生き物なのである。 男子学生や私を含む男性職員なんぞには、毎食ハンバーグを食わせておけばいいのである。 にもかかわらず、生協はそのハンバーグがいまいちなのだ。 これは結構致命的な弱みである。

生協さんはハンバーグにかける汁・ソースで目先を変えようとしてるが、ハンバーグそのものがあまりおいしくないのだ。 なんか硬くてパサパサしてるのよ。 プラスチックの食品サンプルっぽいというか。 もう少しジューシーで柔らかくはならないものか。 コンビニのハンバーグ弁当のレベルが相当に上がってきた現在、あのハンバーグではダメだと思うぞ。

 

(2) 工夫が裏目に出ることが多い。

生協さんって定期的にいろいろメニューに工夫・改善をしてくださる。 むろんそれはありがたいのだけど、工夫の結果が裏目に出ることが多いのよ。

たとえば中華丼。 数年前からごく普通の中華丼がメニューから消え去り、何やらこじゃれた「中華旨煮(うまに)丼」に進化したのである。 が、申し訳ないことに味がいまいちなのだ。 うまに丼が、うまくない、というのではシャレにもならん。 以前の中華丼の方がうまかったです。 

白身魚フライにかけるソースも王道のタルタルソースで何ら問題ないのに、時々妙なソースに代えようとする。 コストの問題かもしれん。 が、全世界で愛されているタルタルソースに工夫なんか不要である。 

学食メシはフツーでいいのである。 新メニューはうれしいが、いつもの当たり前の料理に工夫とかする必要はないのですよ。 オーソドックスに同じ料理を出し続けてもらいたい。

 

(3) サイズをデカくしてもおいしくはならないし、おいしそうにも見えない。

最近、ジャンボたらカツという、巨大なお魚のフライを新メニューで導入してたが、見た目がまったく美味しそうじゃなかったのである。 食欲旺盛な若い者にお魚をパクパク食べてもらおうという意図は分かる。 が、そうなら、むしろ常識的なサイズにカットしたたらのカツを何枚かお皿に並べた方がずっと美味しそうに見えるはず。 かつ、食べやすく、おいしいはずである。

学食は奇をてらう必要はない。

 

(4) いまいちインパクトに欠ける麺類たち。

以前にも書いたのだが(これね → 担々麺の謎 - 小野俊介 サル的日記)、生協の担々麺には何か重要な要素が欠けているのだ。 ひと味、ふた味、いや、みつ味くらい欠けている。 まずいわけではないのだけど、おいしくもない、まさにそういう味。 定番の豚骨ラーメンも同様。 味がぼんやりしてる、というか。 

推察するに、生協って「学生や教職員の健康を守る」 という使命があるから、外のラーメン店のように 「ラーメンなんて、うまけりゃいいんだよ。 え、お客さんの健康? そんなもの一ミリも考えてねーよ(笑)」ってわけにはいかないのだろう。 しかし、生協だってたまには、うんと濃い味の、うまみ調味料まみれの、やたらとピリ辛だったり、やたらとコッテリしてたり、要はとにかく美味しいだけのラーメンや担々麺を提供しても誰も怒りはしないのではないか、と思うのだ。 月に一回くらい 「さぁ皆さん、今日は月に一度の『皆さんの健康なんて一ミリも考えてない、ただ単に美味しいだけのラーメン』の日ですよ! あ、健康を気にする人は食べちゃダメだよ。 他の料理を選んでね」 という日を作ればよいではないか。

「そんなバカなことを生協に要求するやつは、外のラーメン屋に食いに行けばいいだろ?」 などと冷静に言うそこのあなた。 あなたは正しいが間違えている。 私は生協で昼メシが食いたいのだ。

 

(5) 何はともあれチュロスを売ろう。話はそれからだ。 

駒場の生協と同様に、本郷でも午後3時からチュロスを置こう。 チュロスを売ろう。 ね、頼むから。 それ無しでは話は始まらない。 上述の (1)ー(4) の提言なんてまぁどーでもいい。 とにかくチュロスだ。

チュロスが発売されたら、きっと、秘書のおねいさんたちの分のチュロスを、私が3時に買いに行くという仕事が増えてしまうのだが、そんなことは些細な話である。

 

以上が生協食堂への愛が溢れた私の提言である。 生協さん、これからもがんばってくださいね。 明日は、豚生姜焼きと麦ごはん(Mサイズ)と味噌汁とオクラを食べる予定です。(注)  身体の 42%が生協食堂の具材でできてる男だから、目と鼻と口を閉じても、明日のメニューの味と香りと歯ざわりをありありとリアルに思い浮かべることができるのだ。 ビョーキ(依存症)か、これ?(笑)

 

(注) こんなこと書いておきながら、今日(つまり「明日」)のお昼は瀬佐味亭で担々麺を食べてしまいました。 あそこの担々麺、ゴマの風味がたまらないんです。  正直に告白したから許してください。

 

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無茶苦茶面白いマンガを見落としていた。「黄泉のツガイ」。

鋼の錬金術師」、「百姓貴族」 の荒川弘の大ヒットマンガ。 恐ろしい人殺しがたくさん登場してるのに、ギャグが軽いから(百姓貴族と同じノリ)大笑いしながら読めてしまうという、ちょっと危ないマンガ。 6巻くらいまで出てるから、オトナ買いして読もう。

 

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今日はここまで。 最近いろんな変なヒトに出会っていて、そうした人たちのことを書きたいのだけど、少し時間を置かないと危険なので、もう少ししてから。

 

人生、楽しいことが何一つないサル的なヒト。 辛すぎることが世の中で起きていて、哀しみも抜けない。 だが、月曜日から金曜日まで、夜 23:30 から TBSラジオで「深夜特急 オン・ザ・ロード」(朗読:斎藤工) 、引き続き 0:00 から1時間、東京FMの 「ジェットストリーム」(DJ:福山雅治)をぼんやり聴いている時間だけは、魂がひと休みしてる感がある。 その間、仕事がらみのくだらん文章・ダメな文章は一切読まない。 ラジオを聴きながらひたすら哲学、数学の本に浸る。 至福の1時間半。 あ、たまに「黄泉のツガイ」 や「葬送のフリーレン」 に浸ることもあるけど(笑)。

なんだか精神的にいいですよ。 真似をしたい方はぜひどうぞ。 

 

というわけで、また増えているコロナにやられぬようがんばっていきましょう。

じゃまたね。