小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

2016-01-01から1年間の記事一覧

サル年よ、さらば

業界の皆さん、薬価がますます頻回に引き下げられるようですね。 ご愁傷様。 メディアも含め大騒ぎしてるが、大騒ぎの理由が私にはまったく分かりません。だってさ、業界の皆さんって、「お上 (他人) が薬価をつける」 という理念を受け入れているんだもん…

毛ほどの重みもない「人権」

前回の記事の続き、というわけではないのだが、相変わらず他人の書いた論文の査読に追われる毎日である。 査読って一銭にもならないし、業績にもならないのだが、頼まれたら断らないのが学界の基本ルールである。 外人さんの書いた論文だから英語が達者かと…

意味が分からない

「大学の先生って、毎日高尚な論文や教科書を読んで勉強ができて、うらやましい」 なんて思っている人がいるかもしれませんね。 でもそれってまったくの誤解です。 ちょっと考えてみてください。 確かに、大学教員のほとんどの仕事は目で活字を追う仕事、文…

漁師による煙炭グルメについて少々

生協の本屋で立ち読みをしていたら、生協のおねえさんが電話で取次に発注を出していたのである。 部数からして、たぶん教科書の注文。「えーっとですね、書名が 『りょーし えん・・たん ・・・ ぐるめんと』 です ・・ はい、『りょーし えんたん ぐるめん…

ふぅ、疲れた

もう11月である。 毎年、年始に 「ほら、気が付けば、すぐに次の年賀状を書く時期が来るよ」 と挨拶するのが恒例になっているが、本当にそのとおりの実感がある。 一年が経つのが早い。 今年は身内の不幸があったため、喪中ハガキを用意しなければならない…

サル的日記 番外編 in Geneva

皆さんお元気? ふだんは大学のオフィスかカビ臭い自宅の部屋から辛気臭い記事をお送りしているサル的なヒトなのだが、今日は違うぞ。 なんと、海外の街角のカフェーでカフェラテなんぞをすすりながら、ニポンの皆さんあてに本日の記事をお送りしているので…

分かりやすい病巣だけど、容易には治せない

企業の方々を対象にした研修のグループディスカッションのテーマの一つとして、こんなことを議論してもらったのである。 新薬の開発方針、試験結果や承認要件の解釈等をめぐって、企業・当局・薬食審(委員)の見解が対立することがよくあります。 最近の対…

顔面から流血しない

顔面にイボができてしまったのである。 尋常性疣贅。 いわゆる老人性イボというヤツだな。 そう呼びたくはないが、そういう年齢だもんね。 左目の下、3センチくらいのところ、頬骨の上あたりである。 最初は小さかったのに、だんだん大きくなってきたので、…

ガーンとならない

前にも書いたが、サル的なヒトは年に1回この時期、日○技連の若手統計家育成の研修会に協力している (これね → 語用論と秋の空 - 小野俊介 サル的日記)。 半年間ほどの研修なのだが、箱根で合宿しての集中講義があって、その一部をお手伝い。 統計学の大御…

いきなり登場しない

お休みの月曜日の朝。 布団の中で、目が覚めたような覚めないような幸せな気分に浸る。 時間が分からないので、ぼーっとした頭でラジオをつけると、TBSの 「伊集院光とラジオと」。 そうか、今10時頃なのだな、と放送内容で分かる。今日のゲストはジブ…

小さい人間にやられない

私はスマホを持っていない。 ガラケーである。 そのガラケーも、油断していると電池切れのままそのあたりに放置してあることが多く、肝心のときにはほぼ役に立たない。 首都圏直下型地震が来たら、僕はたぶん、電池切れのガラケーを虚しく抱えた姿勢で、ビル…

棒手振り(ぼてふり) りすくべねひっと

先週の月曜日は台風のせいでひどい目にあった。 毎週月曜日はレギュラーコースという講習会がある日なのだ。 主催者としては、できるだけ予定どおりに講習会は開催したい。 しかし、無理して事故でもあったら大事である。 秋の台風シーズンはいつも天気図と…

人類の知恵と真理を追究しない

ちょっと仕事があって、日曜日だというのに早起きしたのである。 ボーっとした頭でテレビをつけたら、「おおっ! こ、これは!」 と一瞬で目が覚めてしまった。 なんと、杉本彩、国生さゆり、そして杉田かおるの3人が、浴衣を着てトークをしてる。 いや、何…

事務局に大外刈りをかけられない

完全に転倒状態にありながらも、決めポーズを笑顔でとっていた体操の山室選手のファンになってしまった今日この頃。 サラリーマンのあるべき姿を指し示してくれたような気がする。 倒れようが、コケようが、とにかく最後は決めポーズ。 そんな感じで、皆さん…

欠陥品を平気で使い続ける専門家

エヘヘへ ・・・ でへへへ ・・・ ふふふ ・・・暑さでもともとビミョーだった頭がおかしくなったわけではない。 長生きするといいことがありますよ、って話である。今日、昼メシに出かけるタイミングを完全に失してしまった。 で、2時半ごろ、何を食べよう…

勉強の夏、ニポンの夏

暑いですねぇ。 皆さんお元気ですか。サル的なヒトは今年も意を決して、あれを持ち歩いていますよ。 お肌のシミ・そばかすが気になる中年男性の味方、日傘。 毎朝、「どうか知人に会いませんように。 軟弱野郎と思われませんように」 とお祈りしながら、駅ま…

オネエ言葉で薬効評価の闇を語らない

・・・ う、う、・・・ う、う、う、 ・・・(嗚咽) ・・・大学のそばの海鮮丼屋さんでメシを食うと、一食ごとに丼の形のスタンプを一つ押してくれる。 さらに8のつく日には大サービスで、なんと、二つもスタンプを押してくれるのだ。今日は8日。 ワクワ…

お医者さんには幕の内よりもうな重がお勧め

実はサル的なヒト、ある月刊誌のコラムの連載を持っているのだ。 そして月末、つまり今日がその締切日である。 しかし、賢明な読者の皆さんは容易に想像がつくと思うが、サル的なヒトは現時点で一文字も原稿を書いていない (キリッ)。 何を書くかまったく…

鑑真和尚に統計学を学ぶ

舛添先生を引きずり降ろした怒りの都民とやら (笑) とマスメディアが、次に、「日当という腐った不労所得をポケットに収めた公私混同サラリーマンを全員クビにするキャンペーン」 及び 「賄賂で勝ち取った東京オリンピックなんぞ直ちに止めろ!キャンペー…

役得なんて、クソくらえ

♪ 東京駅に着いたその日は わたしおさげの少女だったの 胸ポケットに膨らむ夢に わたし買ったの 赤いハイヒール ・・・ アラン・ドロンと僕をくらべて 陽気に笑う君が好きだよー ♪最近、通勤時には昔のいわゆる歌謡曲やフォークソングを聴くことが多いのだ。…

二週間もご無沙汰しない

「一週間のご無沙汰でした」 ・・・ なんて台詞で、玉置宏さんの名前をピーンと思い浮かべる年代の人たちに主としてお送りしているこのサル的日記である。 お口の恋人、ロッテの提供ですよ。(注 1) ちょっと忙しくて、二週間のご無沙汰になってしまった。 …

モフモフ

♪ ぶんぶんぶん、ハチがとぶ―キャンパスの中、たくさんの草木が花を咲かせていて、いろんな生き物が集まってくるのだ。 かわいいヤツもいれば、お近づきにはなりたくないヤツもいる。 たとえば今の時期、ツバキにはチャドクガの幼虫がわいているので注意が必…

因果を考えるサル

連休は何をしていたかというと、ひたすら因果 (causality) について考えていたのである。 連休明けの皆さんの疲弊しきった頭にはしんどいだろうから、今日のところは詳細な説明は勘弁しといてやる (笑) が、現在の薬効評価や安全性評価の世界に登場する…

むやみにあやまらない

気分の良い季節になりました。 「ノルウェーの森」 に登場する 「突撃隊」 を思い出して、毎年この時期はあの赤い表紙の上巻を読み返してしまうサル的なヒトである。 彼はいつワタナベの前から姿を消したんだっけ? なんてことが頭を離れなくなってしまう。 …

「本当に分からない」 と 「本当は分からない」

すまんすまん。 例によってドタバタしていてブログ書いている暇があまりなかったのである。 「あまりない」 ということは、つまり、「それなりにある」 ということなのだが、細かいことは気にしてはいけない。 人間、心にゆとりを持たないといかんからな。熊…

昇天しない

お昼ご飯に何を食べるかを考えることくらいしか楽しいことがないサル的なヒトの人生なのだが、その楽しみすら奪われつつある。紫頭の浜先生のいうアホノミクスの恩恵なんぞこれっぽっちも受けない貧乏サラリーマンの昼飯の基本はワンコイン、つまり500円…

日の丸弁当なら食った

春はお別れの季節である。 研究室の学生は3人が巣立っていった。 といっても、彼らが書いた論文を今、投稿中。 当面は完全に縁を切られると困る。今や私のライフワークにもなりつつある無料出張講義 (全10回の概念強化コース) も、14社目の京都のМ社…

世代間闘争しない

昨日、家人と繁華街で買い物をして、地下街の甘いモノ屋さんでクリームあんみつを食べたのである。 お店を出てから、家人がトイレに寄るというので、僕もそうすることにした。地下街のトイレは狭いのだが、今いるのは僕一人。 男子用小便器の前で、ふーっと…

拝啓 貧乏新入生の君へ

今の時期の大学の構内は、入学手続きにやってきた新入生 (予定者) たちで賑やかである。 たいてい、お父さんかお母さんと一緒。 生協でもらった青い紙袋をぶら下げて、嬉しそうに構内を歩いているご家族を見ていると、こっちまで温かい気分になる。 春到来…

♪ ハンセーを知らない オートーナたちーさー

昨日は修士の学生の発表会。 私の教室の学生さんも立派に発表を終えました。 世界の臨床試験の実施状況をパネルデータを使って分析。 製薬企業の人たちが普段口で言っていることと、実際に採っている行動がだいぶ違うぞ、おい、という楽しい発見をしてくれま…