小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

サル的な日常もよかろう

へへへ。 先日の金曜日のお昼は豪勢だったぞ。 庶民よ、聞いて驚くな。 830円の海鮮8種盛り丼。 赤門前のいつもの海鮮丼屋さんで。

・・・ こら、そこの君。 「またその海鮮丼屋かよ。 こいつ、他に昼メシ食いに行くところはねーのか?」 などと呟いておるな。 失礼なことゆーな! 他にも生協食堂と長崎ちゃんぽんリンガーハットという行きつけがある。

その海鮮丼屋では530円の大トロあぶりサーモン丼と決めているのだが、どうせ残り数十年しかない人生だ。 たまには豪勢なモノを食ってもよかろうと大奮発したわけである。 

マグロ赤身、漬けマグロ、サーモン、イカ、エビ、エンガワ、シメサバ、そしてネギトロが酢飯の上でキラキラと輝いておる。 これを至福、眼福と言わずとしてなんと言うのだ。

ワサビをたっぷり混ぜた醤油をドボドボと大量にかけて、ワシャワシャと口中にかきこめば ・・・ ほら、脳内にあふれだすエンドルフィン! 食べている間の記憶がホントにトンでいるんだよなぁ、自分。

52年もの波乱万丈の人生においてサル的なヒトが証明した定理を一つ紹介しておこう。

(海鮮丼に関するサル的定理)
東大赤門前の海鮮丼屋の海鮮8種盛り丼の美味さを仮に数値で100%と表現したとき、この世界には120%を超える美味さの料理は存在しない。 

私だって超高級料亭で超高価な美味いモノを食ったことはある。 世界の高級レストランと称するところでメシを食ったこともある。 でもね、結論としてそれらの高級料理の旨さは、海鮮8種盛り丼の旨さの120%を超えることは決してなかったと今なら断言できる。 ちなみにこの定理は論理学の手法のタブローによっても、フィッチスタイルの演繹によっても証明されているのね。 これ、試験によく出るから。

というわけで、食事に関しては今後830円以上の金を支払う気はもうまったく無い。 食い物に関してはもうこれ以上何の欲も無いのだ。 鴨長明の境地に近づいている自分。 なんと素晴らしい。

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今、JAS○AC が天下り問題とも絡んで火を噴いてますね。 ご愁傷さまです。 でも J○SRAC 問題、他人事ではないのである。

サル的なヒト、実は昨年からある月刊雑誌の短いコラムの連載を担当している。 「薬がらみのネタをお願いします」 との依頼なので、臨床試験や保険制度がらみの小話を書いているのである。 むろん筆者が私なので、お行儀のよい大学の先生が書くようなことは絶対に書かない。 私が取り上げるのは 「医学や薬学の専門家と称する人たちの常識や医薬品業界人の慣習が、いかに根拠不明で危ういか?」 といった感じの話である。  すみませんね、担当の I さん。 「薬は指示された用法どおり飲みましょうね、患者の皆さん」 といったことを本当は書いてほしいんでしょうけど、原稿を頼んだ相手が悪かったのだ。 運が悪かったとあきらめてください。

で、今月は 「臨床試験で出てくる結果の平均値なんて意味不明よ」 という話を書くことにしたのである。 だって、平均値が現れる 「平均人」 なんてこの世界には存在しないんだもの (そうでしょ?)。 実は、そのような仮想人の 「意味」 って哲学の重要な問題で、何千年もの議論があるのよ。 そんなややこしい背景などつゆ知らず、平均人にいい加減な 「意味」 を勝手に持たせてしまうのが薬の専門家たちである。 困ったもんだ。

さて、原稿の方針は決まったが、問題は書き出しである。 短いコラムの命は導入部分。 最初の段落でいかに読者の心をつかむかが勝負である。 「うーむ。 平均値、平均点 ・・・か。 学校の試験の平均点って65点くらいだったかなぁ ・・・ 
(゜∀゜) ピーン! あ! あれだ!」

ほれ、バスボンシャンプーのおねえさん、松本ちえこちゃんの名曲 「恋人試験」。 あの有名な歌詞がつかみには良かろうと、例のサビのところの歌詞をサラサラと冒頭に書いて、「いやー、昭和世代には懐かしいっすなぁ」 などと能天気な原稿に仕上げ、担当の I さん (女性) に送ったのである。 

そしたら I さんからメールがすぐに帰ってきた。 「小野センセ、確かにあの曲は私たち昭和世代には超懐かしいのですが、それはさておき、歌詞をそのまま使うとあの JASRA○ にお金を払わないといけなくなるんですよ。 至急書き直してください!」 との厳しいお達しが。

ガーン。 そ、そうなのか。 知らなんだ。 52年間そんなことも知らずに生きてきた無知なサル的なヒト。

というわけで、次のような文章に書き直したのであった。 これなら大丈夫なのだろうな。

「恋人試験」 (松本ちえこ) の要旨

問1 (配点50点)
アタシの顔・身体のパーツで魅力的と思われる部位を次の選択肢から選べ。
(a) 耳介 (b) 口唇 (c) 小さい瞳 (d) 乳房 (e) 頸部 (f) 丸い鼻翼

問2 (配点50点)
アタシと同伴して行きたい場所とその理由を述べよ。
(a) 山間部 (b) 湖畔 (c) 牧場 (d) 広場 (e) 飲み屋 (f) ディスコ

なお試験の結果については次のとおり取り扱うものとする。

    0点の人: 許さない (○`ε´○)プンプン!!

  100点の人: 大嫌い  m(´・(エ)・`)m大キライ

   65点の人: 好き  (*´−`*)スキ

・・・。 あの歌って、こんなに情緒のない感じだったっけ? ていうか、この試験でわざと65点取るのって至難の業だぞ。 彼氏でも無理だろ、これ。 一体どう解答すればいいんだ?

いずれにせよ、JAS○AC に従うと名曲がこんなふうに無残になってしまうことだけは分かったのである。(注 1)

(注 1) 結局、原稿はもっと穏当な表現に書き換えました。 念のため。

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というようなバカ話で今日の記事は終わり。 最近ちょっと忙しくて更新の頻度が減っていてごめんなさいね。 その割には読者数がほとんど減っていないのが、実はちょっと嬉しかったりするのです。 みなさん、どうもね。

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