Nobody on his deathbed ever said, "I wish I had spent more time at the office." (臨終に際して「もっとオフィスで仕事すればよかった」と言った人はいない。)
会話と言えば仕事の話しかしない威張りん坊たちも、まぁ最後にはみんな死ぬわけである。 身も蓋もないのだが。
30代、40代、50代くらい(なんとも大雑把なくくり(笑))のリーマンおじさん・おばさんの飲み会での会話ときたら、職場の話、仕事の話ばかり。 青臭い哲学を語る方々もいるけど、結局、仕事の話だったりする。
仕事っていうのは、職業によって、医薬品ビジネスだったり、公務だったり、学問だったり、のことね。
「私は有名人と知り合いだ」「私は政治家・役人とコネがある」「私はこんなにエライ人を知っている」といったことばかり延々と語る人々が多いことにも辟易する。 若い世代にも多いのだ、この手のが。 心の中でせせら笑われていることに気づいてないところが憐れである。
近頃こういう人々とばかり付き合っているからかどうかは分からないが、最近、死ぬことがそんなに嫌なことではないのではないかと思うようになってきた。
よくある質問「もう一度人生をやり直せるなら、あなたは何歳からやり直したいですか? やり直せるなら何がしたいですか?」に対して、10年ほど前までは、「うーむ。 大学生くらいの、パチンコとゲーセンに入り浸っていた頃からやり直せば、ちっとはまともな人生になるかな」などと真剣に考えていた。 が、最近は、「いや、もう結構です。 もう一度なんて、そんなしんどいこと・・・もうイイんですよ・・・(遠い目)」と本気で答える自分になっていることに驚いている。
常識的には、「どうしたのだ、自分? そんなにつらい目にあっているのか、自分?」と自らに問わねばなるまい。 いや、むしろ誰か僕に問うてくれ。
このブログでくらい、好きなことを好きなように語るとしよう。 この程度の世間話ができる話し相手すら周りにいないとは、なんと味気のない人生なんだろうね。
「さよならもいわずに(上野顕太郎)」にジーン。 「出会っちゃったら、生き別れるか、死に別れるかのどちらかしかないんだよね」。 ・・・そうです。
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映画「ブレードランナー」の有名なラスト、ルトガー・ハウアー演じるレプリカント(Roy)が、ハリソン・フォード(Deckard)に語る死に際の言葉も、僕らの世代ではもはや standard。 何度涙したことか。
" I've seen things you people wouldn't believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched c-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. … Time to die. "
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「Butch Cassidy and the Sundance Kid(明日に向かって撃て)」のラストも当然 standard。 こういう死に方にもあこがれるものなり。 映画全体を流れる、安っぽいが決して不愉快ではない虚無感が秀逸だよね。 いわゆるこの時代の空気。 この映画に通底する虚無感は、現在で言えば、閉園間際の、闇に沈むディズニーランドで感じるそれと似ている。
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人生の最後じゃないけど、昨日読み終えた「八日目の蝉(角田光代)」で、「母子」が警察に引き裂かれるときに、「母」が叫んだ言葉。
「その子は、朝ごはんを、まだ、食べていないの」
・・・号泣するほかありませんでした。
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私はこれからも、理ではなく、情で生きます。 笑わば笑え。