小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

シーナを読むと文体が乱暴になる

仕事でちょっと忙しいので、最近読んだ本の読後感想など。 「忙しいのにお前は本を読んでいるのか?」と突っ込んでも無駄です。 「そのとおりだけど、なにか?」と答えるだけ。 本好きにとっては、飯を食うのと本を読むのは同じです。 忙しくても、飯をちゃんと食わないと身体を壊しちゃうわけである。

書店で、しばらく読んでなかった椎名誠私小説系にふと目が行く。「そらをみてます ないてます」

そらをみてますないてます

そらをみてますないてます

久しぶりに涙がほろり、ほろりと。 世の中にイライラしながら、カッコ悪い、モテない、金のない青春時代を送った者にとっては、なんとも言えないほろ苦い読後感。 しかし、そんな青春時代が甘酸っぱくも、誇らしくもある。 風呂付のアパートに住んでいた連中にはわかってもらえない気持ちだ、と言っておこう。
2012-06-17 - 小野俊介 サル的日記

シーナ本との付き合いは長い。 30年くらいになるか。 最初期の三部作 「さらば国分寺書店のオババ」 「気分はだぼだぼソース」 「かつをぶしの時代なのだ」、そして「哀愁の町に霧が降るのだ」から、何十冊になるのか数えてないけど、ほぼ全部読んでます。 知的な(笑)読書人は「シーナマコト読んでる」なんて口が裂けても言わないのだが、ワシはいくらでも言いますよ。 「とてつもなく不愉快で悪質な上司や同僚や部下は、ぶん殴れば良いのだ」というサラリーマンの腹のくくり方を教えてくれたシーナには、いくら感謝しても足りないくらいだ。

ちなみに、私のまわりには村上春樹の顔と椎名誠の顔を逆に覚えていて、あの感動の大作、ノルウェイの森の主人公(ワタナベ あるいは 僕)を、「椎名誠」の顔を思い浮かべたまま読み終えたツワモノが約一名います。 うーむ。 そう言われると、ちょっと雰囲気が似てるような気もしてきたぞ・・・ 二人の間に村下孝蔵を入れても良いかも。

功利主義の新書。 初心者向けに書かれているので、あっという間に読めてしまうのがこれ。 おすすめです。 著者の児玉先生は東大の医学系研究科にいます。 たぶん本郷三丁目のあのスタバあたりでこの本書いたんだろうなぁと推察。

功利主義入門―はじめての倫理学 (ちくま新書)

功利主義入門―はじめての倫理学 (ちくま新書)

 

STS 関係の新書。 人災でも、天災でもなく、構造災という発想が面白い。 福島原発だけでなく、風力発電の出遅れやら、いろんな歴史を論じています。 医薬品の世界も構造災(例:いわゆる薬害)だらけ。

構造災――科学技術社会に潜む危機 (岩波新書)

構造災――科学技術社会に潜む危機 (岩波新書)

テルマエ・ロマエの最新刊(4巻)は面白いんだけど、話をちょっと引っ張りすぎじゃないかと思いました。 作者自身もそう言ってる。 ブックオフで大量に仕入れてきた鬼平犯科帳シリーズと剣客商売シリーズも読んでいるのだが、これは省略。

忙しい、忙しいと騒ぐ一方で、本だけじゃなくて、くだらん映画まで見ちゃったりしてるサル的な人。 自分でも呆れてしまう。 この映画に関しては、「お前、本当は忙しそうなフリをしてるだけだろ?」 と疑うことを許可します。

サラリーマンNEO 劇場版(笑) [DVD]

サラリーマンNEO 劇場版(笑) [DVD]

当然なのだが、登場するリーマンがみんな無責任で素晴らしい。 セクスィ部長万歳! サラリーマン万歳! ・・・ でもこれに1800円を出して劇場で見る気にはならないかも。

今週は5日間じゃなくて、4日間だから、うれしい。 月曜日が事実上無かったおかげで、お腹がビチビチにならずにすんだ(笑)