小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

指導者と称する方々、ありがとう

いじめ、体罰という言葉がメディアで踊っている。 なんともしんどい事件が何件も続いていて、ニュースを聴いているのが辛くなりますね。 ・・・え、別に自分は辛くはならない? それはそれは、なんとお幸せな方でしょう。

今朝の特ダネ!を見ていたら、中学校の剣道部の稽古風景を保護者が隠し撮りしたビデオが流れていた。 ビデオには、母校出身の先輩と称するゴロツキがなぜか指導者役を任されていて、中学生を文字どおり殴る・蹴る・ドツキ回す姿が映し出されていた。 そのゴロツキ、一対一でかかり稽古をしているときに手が出る・足が出る、とかじゃないのよ。 練習の合間、座っていたり、立っていたりする中学生をドツキまくるという、キチガイ丸出しの所業である。 1メートルくらいの距離で横に座っている剣道部顧問の教師は、まったく見て見ぬふり。 無茶苦茶である。 

でもね、サル的なヒトも高校の最初まで剣道をやっていたから (小学校のときは宮崎市内の伝統ある道場に通っていた)、そのような大人・指導者の振る舞いを見ても、驚きはしないのである。 さすがに特ダネ!のビデオほどはひどくないけれど、あの半分くらいのひどさで子供に手を出す 「道場の先生」 が数人いた。 

  • 稽古をつけているとき、必ず足技か上手投げで子供を転倒させてニヤニヤする 「先生」。 お前の教えているのは相撲かよ。 
  • 子供を投げ飛ばして倒した後、面の後ろから竹刀を突き刺して、子供をモップのようにして雑巾がけの真似をして引きずりまわして、大笑いする 「先生」。
  • 小学生低学年のオチビちゃんを高い戸袋に担ぎあげて、そのまま放置する 「先生」。 子供は焦って、ジタバタして、自分の身長くらいのところからドスンと頭から自然落下する。 それを見て大笑いしてる「先生」。 防具をつけているとは言え、よく死人がでなかったもんだ、今にして思えば。

圧倒的な体格差のある大人からこういうしごきを自身が受けたり、友だちが怯えている様を目の当たりにした後に生まれるのは、「やる気」 ではない。 恐怖と生存本能に基づく「殺意」である。 「大きくなったら、この腐れオヤジどもぶっ殺してやる!」 ってなもんだ。 子供はそんなドギツイ言葉では表現しないけどね。

むろん 「道場の先生」 全員がそんな奴らというわけではない。 やさしくて、子供心にも尊敬できる素晴らしい 「先生」もいた。 道場主のおじいさん先生はどの子にも好かれていたっけ。 でも一方で、上のようなヤクザオヤジが数人いたから、道場に通うのが怖くて、嫌で仕方なかった。 剣道は楽しい。 道場の友達も大好き。 でも、その数人のヤクザオヤジどものせいで、僕は道場に通う日には毎回死人のような顔色になっていた。 親はまったく気付いていなかったけど。 泣き言は親には言えんもんなぁ。 月謝を払ってもらってるし。

当時の道場に通う僕がどのくらい死人のようだったかは、有名なこの文房具屋さんのコマーシャルに出てくる二人の子供たちくらいである。(注 1)

(注 1) 長い長い夏休みが終わって、9月に学校が始まるときに、アメリカの子供たちはこうなる。


中学校では指導の先生が事実上いなかったという幸運があり、楽しく部活動として剣道ができたが、高校になると、剣道一筋何十年とかいう 「顧問の先生(体育教師)」 なるおっさんが登場。 岩手県の剣道界では有名人だったらしい。 そして、理由はわからんが、その先生に嫌われた。 だから部活に行くのを止めた。 そしたら、剣道(部活)とはまったく関係ない体育の成績までも、それはそれはひどい点数がつけられたぞ。 あいやー、大人(先生)って、平気でそんな意地悪すんのね。 あんたの長年の剣の修行で磨かれた心って、その程度の狭量なもんかよ、と当時思いました。 でも生徒は何もできないよね、卒業するまでは。 まるで尾崎豊の世界だ。 ♪ 夜の校舎 窓ガラス壊してまわるぞ、この野郎! ってなもんだ(笑)

だから、私は今も剣道が大嫌いである。 指導者と称するそういう大の大人連中がでかい顔をして、ガキ相手に威張りくさっているスポーツというスポーツ、すべて大嫌いである。 スポーツを愛する皆さんには申し訳ないが。

少年野球もひどいよね。 小学生や中学生のガキに向かって、これでもかと言わんばかりの罵詈雑言を浴びせる腐れオヤジども(監督、コーチ)。 少し前に、知り合いの子供の練習試合を見に行ったときに、ミスをした子供たちへの監督 (教員) の叱責が 「バカ野郎!」 だの 「アホ」 だのとあまりにひどいので、こっちもイライラして、試合を見に来たまわりのご両親たちにはっきり聞こえるように、「あの監督、キチガイだ。 もう帰ろう」 と言って応援席を立ったのだが、子供を人質に取られているご両親たちはなんともいえない恨めし気な顔で私を見ておった。


そもそも、暴れまくって醜い肉欲を発散するのがスポーツなのだ。 スポーツ選手・武道者やその指導者なんぞに徳が自然に備わるわけがなかろうが。 柔道、剣道含め、「優秀な」 アスリートが極悪非道な犯罪者となった例などもはや挙げるまでもなかろう。 剣道の高段者なんか残虐な殺人犯や変質者がゾロゾロいるぞ。 児童買春したやつ (剣道日本一) とか交際相手を絞殺したやつとか。 どこが剣の道、心の修行だよ。 だから今の柔道界、スポーツ界の騒ぎについても 「あんたたち、何を今さら・・・」 と思って醒めた目で眺めているわけなのだ。

ねぇ、皆さん。 私は運が悪かったのでしょうか。 それとも、皆さんも多かれ少なかれ同様な経験をしてきているのだろうか。 ぜひコメントを頂きたいところである。

なお、言うまでもないが、私自身の教育の基本方針は 「誉めて、伸ばす。 楽しく、でも真剣にやる。 もちろん、いじめない。 (不幸にして・万一)反りの合わない子がいたら、目をつぶってその子には好成績をつける」 である。 自分がひどい目にあった経験の逆を実行すればよいのだから、わかりやすい。


いじめについては、また別の記事で書きます。 私のいじめられ体験も、結構いろいろあって面白いぞ。 子供時代、岩手の片田舎で地元のクソガキにいじめられたサル的なヒト (転校生) は、東京の都心で大人になってからも腐れジジイどもにいぢめられ続けておる。 もはやこれが宿命かもしれんな (笑)