小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

忙しくて死にそうでも、アレを飲めば何とかなる

忙しくて、マジ死にそうっす。 おまけに来週は研究室の引っ越しもある。 また腰が壊れるぞ。 正気の沙汰とは思えぬ状況なり。 でも負けないもんね。 こういう時こそブロガーの真の心意気が試されるのである。 ああ、書きますよ。 見事に一記事、書いてみせましょうよ(笑)。

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雨がしとしとと降ることの多い今日この頃。 皆さんの家の中はカビだらけになっていませんか? 我が家は、油断するとすぐに、居間も、お風呂場も、台所も、トイレも、そして私の勉強部屋も、壁に黒々とした粉粉のカビが盛大に生えてくる。 「あれ、うちの壁ってこんなに黒かったっけ?」 と思うと、カビカビのヤツらだったりする。 集合住宅の一階って湿気がすごいのだが、他の階には逃げようがないのだから、どうにもならん。

・・・ とここまで書いて 「なぜ自分は特段興味のないカビのことなど書いているのだろうか?」 と不思議になったのである。 自分がなぜカビの話を書き始めたのか、その理由が自分でも分からない。 「これは痴呆の典型的な初期症状ではなかろうか?」 と少し心配になったのだが、さらにまたここまで書いて、やっと思い出した。 そうだった。 今週の西原のマンガ 「毎日かあさん」 のせいなのだ。

今週の毎日かあさん → 毎日かあさんち - 毎日新聞

子連れ狼」 の最後のオチに大笑いしながら、♪ しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん しとぴっちゃん ・・・ の昭和なメロディが頭から離れずにいたのである。 分かるヒトには分かるよね。 

萬屋錦之助の拝一刀ほどの凄味を出せる役者が、今の日本にいるかなぁ、なんて思って、ちょっと寂しくなったのだ。 顔面に死相を滲ませることができるすごい役者だった。

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さて、今日も少し宣伝。 今週末、2015年 4月25日(土) の 13:00 から、東大薬学系研究科の大学院の入試説明会がありますよ。 大学院で勉強するってどんな感じなのだろう? などと思っている社会人の皆さん、ぜひ説明会にお越しください。 今の季節、東大の本郷キャンパスは新緑がとてもきれいなので、気分転換にもいいですよ。 当日は私も希望者さんが来た時の説明要員として研究室で待機してます。 私の顔をちらっと見て、 「おおっ、小野さんって噂どおりにサル的な感じだなぁ、ウフフ ・・・」 と愉快に笑って帰るのも一興です。

ちょっと真面目に説明しておくと、私の研究室 (医薬品評価科学教室) では、社会・個人と医薬品の関係をとことん追求する研究、そして、関連する諸学問 (「諸科学」 とは呼ばない。) の教育に取り組んでいます。 いわゆる 「れぎゅらとりーさいえんす」 なるものは当店では一切取り扱っておりませんのでご了承ください。(注 1)

(注 1) regulation や science の諸問題はむろん大量に取り揃えております。

具体的には、例えば、次のような学問領域の基礎をきちんと教えます。 だって、こうした学問の知識がないと、医薬品の研究開発や規制や評価って、何一つ論じられないものね。

理科系出身の方々には聞き慣れない学問が並んでいるように見えるかもしれないけど、全然大丈夫。 学問のエッセンスを手とり足とり教えますので。 最初は戸惑っていた製薬企業社員の先輩学生たちも、みんな見かけは本当に熱心に勉強して、それなりに素晴らしく立派な感じに成長してますよ。 むろん博士の学位も皆さんちゃんと取れていますから、ご安心ください。

「他の大学との比較で迷ってるんだよね」 という方も遠慮なくお越しください。 こちとら江戸っ子なので (注 2) 嘘くさいキャッチ―な宣伝文句や隠しごとは一切なしに、この教室の長所・短所 (そしてお望みなら、他の大学の長所・短所) をあなたの心行くまでご説明いたします。 セカンドオピニオンを他大学で聴くこともお勧めしています。 私 (の振る舞い(笑)) や研究・教育の方針を嫌いな方々も世の中にはたくさんおられるから、そういう人たちの言い分もしっかり聴くがよろしい。 その上で、誰の言い分を信じ、どこで勉強するかを決めましょう。 性格の不一致はどうにもならないものね。

(注 2) ウソである。 過疎化が進む岩手県出身。

ちなみに大学院の願書受付期間は5月26日から6月2日(消印)まで、郵送のみで受け付けです。 まだ時間はありますから、じっくり思案してみてください。

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企業さんへの無料出張講義 (全10回の概念スキルを鍛えるための講義)、まだまだ頑張っているのである。 今週から高田馬場あたりの、とある会社さんでまた始めました。 真面目な社風そのままに受講生の皆さんの態度もきわめて真面目である。 既に13社ほどで講義をしたからよく分かるのだが、各社 (の社員) の雰囲気・社風って驚くほどに違うのである。 きわどいギャグを飛ばしたときの反応とか、若手 (新入社員) がどのくらい大切に育てられているか、など。 今回の会社さんでは、新入社員たちがとても大切に (そして厳しく) 期待を持って育てられている懐かしい匂いがしていて、なんだか良い感じだなぁと思いました。 

前にも書いたが、最近では新入社員をほとんど採用しない製薬企業がたくさんあるのですよ。 それがご時勢である。

新入社員さん。 社会人生活、最初は大変だよね。 でもね、あなた方は、入社して数週間でナッシュの社会厚生関数の概念やロールズのオリジナルポジションの概念を理解させられるという荒技を受けて生き延びているわけだから、今後の社会人生活ではもう何があってもビビることはないと思いますよ。 頑張ってね。

ちなみに私が今回の企業さんにやたらと好感を持っているように見えることと、講義後に良く冷えたリポビ○ンD をごちそうになったことの間に因果関係は存在しないことを最後に申し添えておこう。(注 3)

(注 3) ごちそうさまでした。

元気の出ないサル的な自分に、ファイトォ! いっぱーつ!