なんだか妙なことがいろいろ起きる今日この頃。 テレビや新聞を読んでいる分には、「ウヒャヒャヒャ・・・ こいつらアホやで」 と笑っていればよいのだけど、そうしたアホな出来事が巡り巡って自分たちにも降りかかってくるのが現代社会の恐ろしいところ。 というか、いつの間にか自分たち自身がアホの一員になって踊り狂っていたりしてな。 同じアホなら踊らにゃ損、損ってこともないのだが。
唐突で申し訳ないのだが、身なりのみすぼらしさに関してはちょっと自信のあるサル的なヒト。 身なりだけでなくて、実質的に貧しいのだから当然といえば当然である。 先日、いつものように千円カットのお店に散髪に出かけたのである。 通勤経路の渋谷にお店があるので、フラフラと普段着で。
小ぎれいに着飾った若者で賑わう渋谷のスクランブル交差点。 信号待ちをしていたら、ふと、妙なことに気付いたのである。 僕のまわり周囲1メートルくらいだけ、人がいない(笑)。
髪は数日洗ってないので、ボサボサの上、べっとりと黒びかりしてる (だから散髪屋に行くのだ)。 ヒゲ剃ってなくてボウボウ。 野村元投手ほどじゃないけどな(笑)。 10年前から着てる黒いジャンパーはテロテロに黒光りしてる。 デローンと伸びた襟元と袖口から小汚いラクダ色の下着が見えてるし。 膝の抜けた茶色の(正確には元・茶色の)ズボンの裾がほつれている。 一年中履いているスニーカーは、表皮が破れて、身が出てる。 4年前には新品だったのに。
昨日風呂に入ってないから、なんかサル的な臭いが襟元から漂う。 臭いぞ、自分。
さらに悪いことに、ちょうどそのとき論理学のややこしい問題で頭がいっぱいで、ブツブツ独り言を呟いたりしていたような気もする。 「任意のヒンティッカ集合を充足するモデルが ・・ ブツブツ ・・ だからタブローが開放経路になるのは ・・・ ブツブツ ・・」
以上を足し合わせると、すなわち純度100%の危険なおっさんである。 清原容疑者どころではない。 渋谷に遊びに来た良い子たちは絶対に近寄るべきではあるまい。
自分の周囲1メートルにヒトがいない理由は分かった。 しかし若かった頃と違って、それがちっとも恥ずかしくないところが次の問題である。 ボロを着てて何が悪い。 不潔で何が悪い。 独り言をつぶやいて何が悪い。 心の底からそう思ってしまうのである。
こうやって人は老いていく。
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さて、年度末でちょっと忙しいので、ほれ、アレでお茶を濁そう。 英語の問題。 今回は冠詞である。 カッコに入る冠詞をお答えください。 無冠詞の場合もあるよ。
(1) He made ( ) speech in ( ) English with ( ) strong Japanese accent.
彼は強い日本語訛りの英語でスピーチした。
(2) ( ) Hilton hotel
ヒルトンホテル
(3) He has ( ) fever.
彼は熱がある。
(4) He is suffering from ( ) fever.
彼は熱で苦しんでいる。
(5) ( ) Rocky Mountains
ロッキー山脈
(6) ( ) Lake Ontario
オンタリオ湖
(7) She worked as ( ) interpreter for the president.
彼女は社長の通訳として働いた。
(8) She worked as ( ) maid for the president.
彼女は社長のメイドとして働いた。
模範解答は (1) a, an, a (2) the (3) a (4) なし (5) the (6) なし (7) なし (8) a
どうですか? わけがわからんでしょ? (3) と (4)、(7) と (8) の間の揺らぎなんて、いくら説明されても分かった気がしないというのが本音である。 興味のある人はこの本で勉強してください。 練習問題がたくさんついているのが嬉しい。
- 作者: 猪浦道夫
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- 発売日: 2016/01/20
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「ナイトクローラー」(nightcrawler)。 たいていの映画では主人公に (それが悪役・狂人でも) 過剰に思い入れしてしまう自分だが、この映画ではダメだった。 だって主役のギョロ目のお兄ちゃん、気持ち悪すぎるんだもん。
こいつだけは不幸になってくれ、と祈りに近い思いで最後まで見守ったのだが、結末は・・・。 映画としては面白い。 おすすめなり。