小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

危険なワンコたち

数日前、さて生協の学食でお昼ご飯を食べようかと、オフィスを出て大学の構内を歩いていたのである。 まだ2月半ば。 今日は豪勢にカツ丼 (450円) なんてので攻めてやろうか、あるいは、健康に気を使って生っぽいゴリゴリした玉ねぎが入っているタンメン (350円) にしてやろうか、などと呟きながら学食方面に向かって歩いていたら、突然前の方から、

「キャー! 誰か助けてぇ―! キャー!」

という女性の悲鳴が。

何かと思ってそちらを見たら、なんと、凶暴そうなワンコがこっちに向かって暴走してくるではないか! 散歩ヒモ (最近はリードというのか) を引きずり、ハフハフしながら、こっちに向かって駆けてくる暴走ワンコ。 後ろを中年女性が悲鳴を上げながら追いかけているが、追いつけない。

こ、これは、ワシがなんとかしないといけない。 ここで暴走ワンコを食い止めねば、その辺で遊んでいる良い子たちが襲われるといった二次災害が起きるやもしれぬ。 腹をくくり、おもむろにワンコの前に立ちはだかり、両手を広げるサル的なヒト。

その気迫に負けたのか、暴走ワンコはワシの前に来ると急にいい子になった。 お座りして、あろうことかワシの手をペロペロと舐め始めた。 さすがに野生の本能のままに生きるワンコ。 南斗聖拳の一派、南斗水鳥拳をマスターしているサル的なヒトには勝てないと察知したらしい。 ふふふ ・・・ かわゆいのぉ ・・・ ふふふ ・・・ ふふふ

ちなみにその危険なワンコはこんなヤツであったよ。 見るからに憎々しい面構えであることよ。 こんなヤツを野放しにしておけるわけがなかろう。

東大の構内は結構広々としているので (昔の東大を知る者としては、ずいぶん狭くなったなぁと思うけど)、近所の人たちにとっては絶好のワンコの散歩コースらしい。 朝夕の散歩タイムには、たくさんのワンコがあちこちに出没するので、とても嬉しい危険だぞ。 危険を人生の友とする私は、夕方の散歩タイムに、お気に入りの凶暴なワンコをなでなで警戒・監視するため、自主的に構内散歩に出かけるほどである。

実はその数日前にも、本郷三丁目の交差点で信号待ちをしていたら、隣にいた獰猛そうな顔をしたワンコが、なぜか僕の足元にトコトコと歩み寄ってきて、なんと、僕の靴の上にお座りをしてしまったのであった。 危険な生き物は危険な生き物を知る、ということか。 「すみません、すみません ・・」 とやたらと恐縮する飼い主さんに、「なーに、構いませんよ」 と太っ腹な返事をしたサル的なヒト。 フフフ ・・・ か、かわゆいのぉ ・・・ なんなら、もう 2、30分このままでもいいんですけどね ・・・

ちなみにその獰猛なワンコはこんなヤツであったよ。 こいつも見るからに凶暴な面構えである。

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本の自炊計画、進行中。 これまでに20冊くらいの本をばっさりと捨ててしまいましたよ。 本棚に少し隙間ができたのがとても嬉しい。 誰かが言っていたが、本の自炊って中毒性があるように思う。 なんか習慣性・耽溺性があるのよ。 バサバサと本をゴミ箱に捨てるその瞬間、脳内麻薬がじんわり出てくる感じ。 健康のためにランニングを始めたヒトが、だんだんと目的と手段が逆になって、「オレは走りたいんだ。 とにかく走りたくて仕方ないんだ。 そのためなら健康を犠牲にしてもかまわない!」 って錯乱していくのと似ている。

というわけで、最近は本を殺してばかりで(笑)、あまり買ってないのだけど、これはお勧め。

「2001年の夏休み 東京大学駒場寮写真集」 大薄朋子
2001年の夏休み 東京大学駒場寮写真集 - TOMOKO OOSUKI - BOOTH

十数年前に取り壊された、東大の駒場にあった駒場寮の写真集。 僕らが学生時代 (もう30年以上前である) にも、うっそうとした森の中で怪しい気配を漂わせていた、古い古い学生寮である。 もう、なんとも形容しがたいノスタルジア

駒場寮の本も出ています。 こちらもお勧め。 学生だった頃を思い出して、遠い目になろう。

東大駒場寮物語

東大駒場寮物語

そしてほら、また卒業式の季節がやってきた。