小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

うどんの味にこだわらない

あー、なんて気持ちいいお天気なんだろう。 大学構内の木陰で、のんびりと神取先生の新刊のミクロ経済学の問題集をパラパラとめくりながら 「ああ、天国! 大学っていいなぁ」 などと呟いているサル的なヒト。 でもニポンって過ごしやすいこんな季節はほんの数週間だけ。 すぐに真夏の炎暑に突入するんだよな。 脇汗べっとり、顔面からにじみ出る脂汗の通勤電車地獄の季節ももうすぐ。

で、読者の皆さんはお元気でしょうか。 連休中にこんなブログを読んでいる方々はさほど元気ではないのかも。 もうこの先は読む必要はないですよ。 どうせくだらないことしか書いてないから。 筆者がそう断言するのだから間違いない。 パソコンの電源を切ろう。 外に出て散歩しよう。 野良猫とかくれんぼしよう。 スズメさんに餌をこっそりやろう。 クマ蜂のオスを捕まえよう (メスを捕まえると大変なことになるからな。 気をつけろ)。

・・・ ほらね、皆さんがすべきことはたくさんあるでしょ。

あ、携帯・スマホは持つなよ。 あんなものを連休中に肌身離さず持っているのはバカだけだから。

前々回のブログで 「ギガを消費するのがイヤなので、スマホの電源は基本オフにしてるから。 緊急事態でもつながらないよ」 と携帯からの解放宣言したサル的なヒト。 実はそこからさらに進化したのだ。 ここ数週間、スマホをそもそも持ってない。 どこかに置きっぱなし(笑)。

だってさ、スマホって無用に重いんだもん。 胸ポケットに入れておくと、ポケットがずっしりと重くなってダラーンと垂れて、気持ち悪い。 気持ち悪いだけじゃなくて、乳首を圧迫して、擦れて痛いのよ、あれ。 そんなこんなで、そもそも外出時にスマホを持たなくなったのである。 それで何ら不自由しないし。

これってもう解放宣言どころの話ではない。 ケータイからの独立宣言である。 コンコードの戦い以来、長い年月を経てついに 「すべての人間はケータイから独立した存在である」 という憲法前文に至ったのである。 初夏の緑に包まれたコンコードの美しさを思い出す。

以前、宇宙物理学のS先生が 「自分はケータイは持たないのよ」 と言ってるのを聞いた際に、「宇宙の成り立ちやダークマターとかいう訳の分からん壮大なものを研究してると、ケータイなどというくだらん代物には興味がなくなるのか ・・・」 と感心した記憶がある。 2018年春、俗物界をきわめたサル的なヒトも、紆余曲折を経て、ついにその精神的高みに至った感がある。

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今日のお昼。 学食で釜玉うどんを食べようと思ったのである。

いつものように 「釜玉うどん、お願いします」 と頼んだら、麺のカウンターにいたのはいつものオバちゃんではなく、若いにいちゃん。 「はい、釜玉うどんですね」 と答えてはくれたが、なんだか頼りない。

自動麺茹で器にうどん玉を恐る恐る入れるしぐさがすでに危ない。 麺が茹で上がる間にどんぶりに汁 (つゆ) を入れて準備をするのだが ・・・

ん? それ、いつもおばちゃんが入れてる茶色い汁ぢゃない気がするぞ。 気のせいかな? ・・・ あ、その後にまた白っぽい液を入れた ・・・ そんなもの、おばちゃんは普段入れてない気がする ・・・

だ、大丈夫か? このうどん ・・・ (゜Д゜;)

不安な顔をしているサル的なヒトなどお構いなしに、にいちゃんはその中に茹で上がったうどんを入れる。 半熟卵とネギと天かすが乗って、「はい、お待ち!」 と出てきたのである。

見た目はいつもの釜玉うどんである。 大丈夫かもしれん。 いや、仮に大丈夫じゃなくても、うどんの味ごときで四の五の言うようでは人間としてダメである。 そんな小さな奴が世の中を変えるような大きな仕事を成し遂げられるわけがなかろうが。

心はいつも太平洋ぜよ。 なぁ、竜馬。 いつもと違う味のうどんもまた良かろうぞ。 異国の味がするやもしれぬ。 フフフ

テーブルについて、おもむろにうどんをすする。

・・・

こ、このうどん ・・・ 

・・・ 味がまったく無い ・・・ (;д;)

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あのにいちゃんが入れた2種類の汁は、一体なんだったのだろうか。 それが当面のパブリックヘルス的懸念である。(注 1)

(注 1) なーんて意地悪なことを書いてはいるが、気にすんなよ、若い衆。 いーのよ、別に。 人間、若いうちは失敗するもんだ。 味がしないうどんを食わせたくらいで客は死にはしないから。 大いに失敗して、大いに怒られて、立派な大人になれよ。

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冒頭に挙げた神取先生のミクロ経済学の問題集、興味のある人はどうぞ。 というか、まずは教科書の方を買ってくださいね。 初学者向けの名著だよ。

ミクロ経済学の技

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連休だから、こいつも欠かせない。 二年半ぶりの新作。

よつばと!(14) (電撃コミックス)

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