小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

書き殴って帰宅の途につかない

おーっ、やったなぁ、ハーバード。 今年は卒業式ちゃんとやったのね。 8,800人ほど集まったらしい。 

この写真見てると、ちょっとウルウルしてしまう。 こうやって集まる人は元気に集まる。 マスクをしている人も少数いるし、リスクを避けたいヒトは会場の外、あるいは自宅にいるのだろう。 もちろんそれでよいのである。

ちなみにこれは屋外の光景である。 緑あふれるキャンパスの広場。 あちこちに大きなテントみたいなのが設置される。 同級生たちの溢れんばかりの笑顔と歓声の中、人生の新たなスタートを切る commencement (卒業式)。 そしてみんなともお別れ。 ああ、戻れるものならあのときに戻りたいとしみじみ思う。 東大の卒業式のことは一ミリも覚えていないのに、もう一つの母校 Harvard の卒業式は人生の愛おしい一区切りの記憶としていつまでもキラキラと心の中で輝き続けている。

選ぶことができなかった人生のもう一つの路は、これに限らず、たくさんあったのだろうなぁ  ・・・ とため息をつきながら呟いてみる。 

 

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1995年。 地元の soft rock のラジオ局からは、こんな曲が流れていた。 


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医薬品評価科学レギュラーコース(RC)、今日は3回目でした。 本日前半は北里大学の熊谷先生に、いつもの臨床薬理学の 「王道」 の講義をして頂き、後半は国立精神・神経医療研究センターの中村先生に中枢系の薬とオーファンなどの講義をして頂いた。 

実は今回はどちらの先生にも個人的にぜひお聞きしたいことがあったのである。 熊谷先生には、ほら、例のイベルメクチンの治験のこと。 残念ながら結果の公表はもう少し待ってください、とのこと。 了解しました。 メディア報道まで待ちますね。 中村先生には、ほれ、例のアルツハイマー薬の件。 が、私が質問するまでもなく、中村先生は講義の中で状況を分かりやすく説明してくださった。 ほう、そういう感じなのか・・ と、とても参考になりました。 両先生、今年も分かりやすい講義をありがとうございました。

毎年そうなのだが、今年の受講生の皆さんも熱心に質問をするので、とても良いです。 引き続きその調子でがんばってください。 応援してますよ。

ところで受講生の皆さん。 ここまで出会った講師はわずか数人だけど、それぞれの講師の視点、職業倫理、人生観が様々であることはもうすでに感じ取れましたね。 たとえばPMDA 藤原理事長の講義は、一医療者(医師)としての確固たる信念、ブレない軸が強烈に感じられたでしょ? 加えて 「山守さん、弾はまだ残っとるがよう」 的な広島系の貫禄も (笑)。(注 1) 永井先生のとてもバランスのよい講義は、審査実務や研究活動における先生ご自身のバランスを反映していたと思います (永井先生、勝手にそう思ってごめんなさい)。

(注 1) なんのことか分からん人は 「仁義なき戦い」 でググること。

 

各講師が提示する医療や新薬開発の望ましい姿は実に多様です。 受講生に期待することも皆違う。 そういうものです。 そういった講師の多様性にも注目すると、単にインプットと称して講義を聴くのとは違った効果があると思うよ。

実はそのうち、講師の先生の講義内容と講義意図をメタ的に分析する講義をしようかなと思ったりもするのだが、それって講師の先生と私の深い信頼関係がないと大惨事を引き起こすことになるので(笑)、少し考えます。 S田先生とかならば話にのってくれるかなぁ。

 

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最近あまり本が読めていないのだが、これは面白かったですよ。

SF です。 ネタばれしてはいけないのでストーリーは紹介できませんが、途中で SF 的な構成が分かった後も十分に面白いという優れもの。 

 

このマンガには涙した。

57歳のジジイが読んでも、涙した。

 

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というわけで、ちょっと短くて申し訳ないが今日はこの辺で。 今日の RC が無事終わり、秘書のおねいさん方はみんな帰ってしまった 22:40。誰もいなくなった研究室でここまで記事を書いたのだから、こんなもんでお許しを。 早く帰らないと、赤門のあたりで、大学のくだらん雑務に追われてろくに研究ができぬままこの世を去った失意の研究者の亡霊が多数出現するという噂だからな。

 

じゃまたね。