小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

A pipe dream

なんだかすべてがバカらしくなったりする。

データ欠測に関するパターン混合モデルの条件付き確率の式(こういうわけのわからないことを、わからないなりに、ウンウンうなって考えるのが商売だから、仕方ない)をぼんやり眺めつつ、今自分の周りで現実に起きていることの虚しさを思う。 どちらが夢だ?

僕たちの人生は、Once Upon a Time in America のラストシーン、Noodles のあの笑いの中にあれば良いのだ、などと妙な諦念を抱いたりもする。 映画好きなら、わかりますよね。

十数年前、San Diego で CTD (common technical document. 製薬企業が新薬の申請に使う文書フォームのことです)を作る交渉をしていたときに、夜更けのホテルでカップラーメンと寿司をごちそうしてくれた戦友たちが、久しぶりにメールをくれた。 世界各国で活躍中。 素晴らしい。
応援してます。 がんばってください。

そういえば、あのときの夜更け・明け方の交渉は、日本人(我々)の独壇場だったことを思い出した。深夜1時、2時・・・と夜が更けるにつれ元気になっていく日本人に比べ、外人さんは次第に言葉数が少なくなり、ダウン寸前になっていたのには笑えた。 一人、二人と会議場から青い顔をして去っていく外人さんたち。

学生時代からラジオの深夜放送で、そして、社会人になってからは生命を削った深夜残業で鍛えられているから、僕らの深夜力は半端じゃない。

(追記: 外国での会議では、普通はあまりこういうことは起きません。 なんでそんな状況になったかというと、その交渉の成果をその翌日までに CDに焼いて、何千人ものお客さんに配布しなければならない、というスケジュールが決まっていたから。 「翌朝10:00までに完璧に CTD を作り上げる」という絶望的な締切に直面して、ふだんは夕方17:00以降は働かない外人さんたちも、必死で残業する羽目になったわけである。)

あ、いかん、頭の中が走馬灯モードになっている。

そんなこんなで、人生は pipe dream。 あるいは、邯鄲の夢。

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