小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

次の高みを目指さなきゃね

オリンピック始まりましたね。 週末だから手抜きブログになるが、ご勘弁を。

昨日は、品川あたりにオフィスがある会社で講義。 例によって初回は「倫理・道徳の樹」の洗礼を受けましたね。

世の中には二種類の人がいます。 一つは、ナッシュの社会厚生関数という言葉を聞いたことのある人。 もう一つは、その言葉を聞くことなく人生を終える人。 皆さんは晴れて前者になりました。 おめでとうございます! ・・・ 「そんなの講義でやったっけ?」と配布資料を見直しているそこのあなた、もう後戻りはできませんぜ(笑)

本日、また友人からメールを頂いた。

「それなりのところまで来たことに満足し、そこに安住し、そこで議論すべきことがまだ何か残っているだろうとグズグズと模索し続けているのが、今の医薬品業界や当局。 しかし、そのレベルに見切りをつけ、次の高みに登っていくことを考えるのが我々の使命です。 私も勉強しています。 中国の古典と哲学本を読んでいます。 なかなかページが進みませんが。」

とのこと(ちょっと改変しました。すみません)。 すばらしい。 私が無料出張講義をしている理由も、まさにそれです。

もちろん、世界の業界人が皆当然に知っている常識を、自分も知っておくための勉強は必要。 欧米人のシステム、ガイドライン、行動のサル真似も、ビジネスには必要。 そういう勉強は、D○Aだとか、なんとか学会だとかで思う存分頑張ってください。 でも、私はそんな常識や現状は教えませんし、研究もしません。 欧米人の作った医薬品研究開発システムやその思想にただ乗りしているだけで、長期的に、日本・日本人が自然に幸せになれるはずはない、という直観があるから。 実際、近年の日本の新薬開発がらみの没落の数値が、客観的なデータとして直観を支持しているから。 私や友人の目標は、いつでも、次の高みです。 カッコええこと言うなぁ、自分。 オリンピックをテレビで見とるからかなぁ。

外人さんに「君は言うことをよく聴くイイ子だねぇ」と頭を撫でてもらって生き延びることをお望みの方は、私の講義を聴く必要はありません。 「あのニッポン人の発想は、いったいどこから来るんだ?」と外人さんに言わせしめたい人が、私の講義を聴いてください。 発想の源は、18世紀のドイツ人だったり、紀元前のギリシア人だったり、20世紀のボストン人だったりするわけで、私のオリジナルではありません。 だからこそ学問的な出自が明らかで、信頼できるでしょ? 私は「人にモノを教える」プロですから、その辺の人たちのように、思い付きや個人的な信念を吐露してそれで終わり、というわけにはいきません。

続いてカブトムシネタ。 あいつら夏の虫のくせに、暑さに弱いのである。 都会のマンションは、昼間エアコンをつけていないと、ほぼ間違いなく室内温度が30度を超すが、そのレベルであいつらは生命が危なくなる。 昼間外出してて、帰ってきてみたら全滅、なんてことも珍しくない。 森の中で生きてるやつらは、夏の暑い時間は、日陰の地面に潜って涼んでいるわけね。

大人の男の子ゴコロをくすぐる本をゴロ寝しながら読みますた。

カブトムシとクワガタの最新科学 (メディアファクトリー新書)

カブトムシとクワガタの最新科学 (メディアファクトリー新書)

要約すると、こんな感じの内容っす。 興味のある方はどうぞ。

  • ノコギリクワガタが、ミヤマクワガタより圧倒的に喧嘩に強い。
  • カブトムシのオスの 9割は、交尾が終わると、メスを文字どおり放り捨てて、次のメスに向かう。 一方、クワガタのオスは、交尾の後しばらくの間、メスをガードして傍にいる。

交尾後の行動については、示唆的ですね。 ・・・ いや、どちらがどうとか、私は怖くて何も言えませんけど。

では、皆さん、頑張ってオリンピック見ましょう! 4年に一度だから、残りの人生でそう何回もは見られないし。 芸能人が妙にはしゃいでいるのが、イライラするけどね。