小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

♪ 君はポン・デ・ライオン

週末ユーミンのベストアルバムを久しぶりに聴いたから、うちの研究室の秘書さんたちがミスドの話をしてるときに、突然、 ♪ 君は ポン・デ・ライオン ほんとの孤独を 今まで知らないの ♪ と歌いたくなったのだ。 そういう難儀な日々を送っているサル的なヒトであるが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

ところで、私にだけ夏休みがないのはズルいとは思いませんか。 皆さんは仕事の合間に 「ふー、一息つくか。 あ、そうだ、サル的なヒトのブログ更新されたかな? ちょっとクリック ・・・」 ってなもんだろうが、理不尽なことにこちらは自分で書かないと、この愉快なサル的日記の記事は読めないのである。 私もサル的日記の更新をとても楽しみにしている読者の一人なのだ。 なのに、ワンクリックで記事が読める皆さんに対して、記事を書かないと記事を読めない私。 なんという不条理な非対称性なんだろう。

というわけで、今週はサル的なヒトは夏休みなのだ。 盛大に夏休みだ。 記事は書かない。 誰が何と言っても書くもんか。 そうすれば、皆さんもサル的日記の最新記事を読めないという、私と同じ苦しみを味わうことになるのである。 ねぇ、そこのあなた、辛い? 淋しい? 心に空洞ができたみたい? へへへ、民よ、苦しむがよい。

・・・

・・・ やはり疲れているのだ。 休もう。

しかし、記事の更新を楽しみにしてくれている 1,500名読者のために、なんか記事を載せないのもかわいそうな気がする。 皆さんの人生もそう楽しいことばかりじゃないのはよく知っているし。 えーっと、その辺の雑誌になんか面白い記事が落ちてないかなぁ ・・・ ん、なんか妙な記事があるぞ。 あの一流業界誌 「医薬経済」 の9月1日号に、たまたまカブトムシがらみの記事が載っている。 著者は東大のOさんか。 どれどれ ・・・ ププッ、超くだらねぇ。 あの一流業界誌、月2回発行、海千山千のベテラン記者や超一流の連載陣が医薬業界のオモテとウラを舌鋒鋭く語り尽くすことで有名な 「医薬経済」 が、よくもまぁこんなくだらん記事を掲載したなぁ。 よし、この記事をブログに引用してやろう。 あくまで学術的引用ですから(笑)、著作権法とか騒がないでくださいね。

(以下、一流業界誌 医薬経済 2014 9月1日号 P20より引用。 一部改変)
カブトムシとわたし

ワンコが飼いたいに決まってるじゃないか。 あのちょっと困ったような目をした賢いレトリバー。 ウルウルと潤んだ瞳でこちらを見つめてくる平たい顔のブルドッグ。 ああ、かわいい。 抱きしめたい。 ワンコが飼いたくてたまらない。 でも今住んでいる狭小賃貸団地では当然犬は飼えない。 一流企業社員のようにゴージャスな一軒家や、ペット可の金持ちマンションに住む財力は無い。 自己都合退職で中途半端な時期に大学に転職したから、退職金も雀の涙だ。 だからカブトムシを飼ってるのだ。 宝くじが当たったら当然ワンコを飼うつもりなので、その時は再度原稿を書きます。

しかしカブトムシにも結構かわいいところがあるのだ。 まず何よりもヒトの陰口を言わない。 業界人のように、面と向かうと 「Oセンセ、ご活躍ですねぇ」 と調子のいい挨拶をしてくるのに、一歩その場を離れると 「けっ、あいつ、エラそうなことばかり言いやがって」 なんて裏表のある態度はカブトムシはとらない。

一部の業界人のように、お役所のコネとして価値があると思ってる間はヘコヘコして卑屈な笑いを浮かべながら近寄って来てたのに、「使用価値がもう無いぞ」 と気づいた途端にまったく寄り付かなくなるといった醜悪な振る舞いもカブトムシはしない。 突然電話でえげつない恫喝をしてくることもない。 「ドラッグラグが解消された」 という嘘もつかないし、「日本版NIHが必要」 などという思い付きレベルの主張もしない。 日本人症例数を減らすことに専念した国際共同開発を当局に片棒担がせて実施して本社の外人に誉められたのはいいが、市販後に日本人で副作用が続出して大変な状況になるなどという失態も演じない。

カブトムシって立派でしょ?

飼育の手間もかからない。 腐葉土まみれの酸っぱい臭いのする容器に手を突っ込んで、エサのバナナとゼリーを換える。 腐ったバナナはきちんと処理しないと家人がキレる。 容器皿も洗う。 以上に毎晩1時間ほどかけるだけ。 日本の業界人が英語で書いた意味不明の投稿論文 (らしきもの) を何時間もかけて査読させられる苦行に比べれば、そんなもの屁でもない。

カブトムシの素晴らしさ、ご理解いただけただろうか。 もっと知りたい方は私のブログ(「サル的日記」で検索)をどうぞ。(← K 副編集長、ここだけは削らないでね。 昔スタバでコーヒー奢ったよね。) ただし、このコラム程度で頭に血が上る人にはお勧めしません。

繰り返すが、今週は作者はしんどくてお休みなんだから、皆さんはこの拾いものの記事で我慢するように。 以上。