小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

お客さんあれこれ

<お客さんその1。 熊本からのお客さん>

昨日、熊本からお客さんがお越しになり、いろいろと楽しい意見交換をさせて頂いた。 「年を取るにつれて、もっと勉強したいという気分がフツフツと湧きあがってくる」というのが素晴らしいですね。 

私たちのまわりにいる業界人には、残念ながらその逆が多い。 つまり若い頃はそれなりに勉強したけど(それも高校三年生までだったりする(笑))、社会人になったら単なる会社のSOP命のおじさん・おばさんになったり、あるいは、外部から・他人からの命令・刺激に従って脊髄反射のように反応しているだけの人になったり。

実は後者の人たちが危ないんだよね。 自分では驚くほどクリエイティブな仕事をしている気になったり、激務に右往左往するわが身にうっとりしたり。 スイッチを入れているのは全部他人で、自分は何かを待ってるだけのヒトなのに、自分が世の中を立ち上げ、動かしているような錯覚(というか立派な妄想だ)をお持ちの自称大物の方々が多い。 で、ローテーション人事異動や退職・転職・再就職の時に、はじめて錯覚(妄想)に気付くわけですね。 ご愁傷様。

<お客さんその2。 風邪ウィルス>

感冒ウィルスにやられてしまった。 皆さんもご注意を。 ビタミンCをガバガバと飲んで、葛根湯を飲んでいるのだが、このお客さんは一とおりの接待をしてあげないと出て行ってくれない。 いやー参った。 鼻水、咳、のどの腫れがひどく、カブトムシの幼虫とともに自室に隔離されてます。

葛根湯を飲むとき、いつもムカッとするのが、用法・用量の「次の量を、食前または食間に、服用」の「食間」という表現ね。 私が学生の頃、山形の赤湯というところで運転免許を合宿で取ったのだが、教習のストレスで胃が痛くなり(俺の人生は基本胃が痛いのだなぁ)、大○漢方胃腸薬を買ってきた。 箱には「食前または食間に飲め」と書いてある。 「ということは、ご飯を食べながら、この薬を飲めば良いんだよな。 要は、この漢方薬を胃の中でご飯と混ぜ混ぜせよ、ということね」 と若きサル的なヒトは理解し、合宿先のホテルのどんぶり飯を一口食べては、大○漢方胃腸薬のニガニガの粉を一口飲んで、またご飯を一口食べては、ニガニガの粉を一口飲んで、・・・ 。

まずい。 おいしいはずの庄内米の白いご飯が、無茶苦茶まずいぞ。 というか、逆に胃がムカムカしてくるぞ ・・・ 

・・・ という辛い経験を二週間ほどしたのであった。

ダメですよね、「食間」なんていう言葉は。 薬のプロが専門家ヅラして、「食間というのは、通常、食後2時間くらいを指します」 とかエラそうに語るためだけに残しているような言葉だ。 「食事と食事の合間の空腹時に」といった感じにちゃんと書くべきなのです。 だって、一般薬でっせ。 誰かの訳のわからんメンツや大仰な歴史はもう結構。 少しずつでも、一変(承認された用法・用量の記載を変えること)していきましょうよ。(注)

(注)・・・ ね、イヤーな感じでしょ? 一部のプロにしか正しく通用しない言葉をエラそうに使うのって。 「なんだよ、一変って?」って、フツーの読者は思うでしょ? 「食間」の気持ち悪さはこれと同じだ。

<お客さんその3。 老眼>

これが目下一番ヤバいお客さんだ。 小さい字が読めないし、書けない。 私はスケジュール手帳に予定を直接書きこむ形でスケジュール管理をしているのだが、最近は、スケジュールを書きこみながら、自分で何という字を書いているのかが実はわかっていないし、当然、書いてある字を後から読むことができない状況だ。 だって、見えないんだもん(笑) 毎朝、自分が書いたはずの、小さな象形文字のような怪しい記号を眺めながら、「えーっと、この予定は何だっけ?」 と数十分かけて思い出す日々。 何かがおかしいぞ、これ。 ふざけているとしか思えない。

夜、布団に入って寝ながら鬼平犯科帳の劇画を読んでいても、台詞の字が読めず、絵だけ見てるという可哀そうさである。 グワッ とか、スパッ とかの大きな擬音しか読めない。 でも大丈夫。 火付盗賊改方長官の鬼平こと長谷川平蔵が、人相の悪い悪党どもをたたき切ったことくらいは、絵を見てればわかるからな。

年をとると人間は子供に帰るというが、私は就学前の字が読めない子供にまでは無事帰ることができたわけだ。 ワーイ、腹ペコあおむし The very hungry caterpillar の絵本とかが楽しいぞ ・・・ 嬉しくない。

はらぺこあおむし エリック=カール作

はらぺこあおむし エリック=カール作

週末、老眼鏡を買いに行こう ・・・ しょぼーーーん (´・ω・`)