いやー、寒いっすね。 「サル的」と自称する割には寒さに弱いのが、このサル的なヒトである。 下北半島の北限のニホンザルのお友達にはなれそうもない。 しもやけが耳にできてしまい、赤く、痛痒い。 さらに悪いことに、自宅の自室のエアコンが諸事情で使えないため、ブルブル震えながら勉強したり、パソコンのキーボードをたたいたりしてるのであるが、耳があまりに冷たいので、娘から毛糸の帽子を借りて、かぶってみた。 ・・・ 暖かいぞ! こりゃたまらん、極楽じゃ。 女性の多くは髪の毛が耳を覆っているから、こういう苦しみはないんだろうなぁ。
自室のカブトムシの幼虫は冬眠中。 白い蝋細工のように固まって動かなくなっている。 冷蔵庫の中で飼っているようなものだもんな。 6匹にはスマン、スマンと謝っておこう。 これから一、二カ月はこの状態なり。
今、科学哲学と統計学に関する楽しい入門書をじっくり読んでいるところ。 面白い。
- 作者: エリオット・ソーバー,松王政浩
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 2012/10/20
- メディア: 単行本
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一見分かり易いようでいて、とても難しい。 そういう本です。 科学という営みにおける規範として、「証拠 evidence」から何をどう得るかの戦略について、著者の見解をまとめると、次のようになる(らしい)。 現時点では完読していないので、(らしい)と書くのが誠実な態度であろう。
(i) 単純仮説(確率変数の分布を1つに決める仮説)については、事前確率が客観的に(集計データなどで)与えられるのであればベイズ主義に従い、(ii) そうでない場合は尤度主義に従い、(iii) 複合仮説については AIC に従う。
医薬品の世界の皆さんが大好きな(ネイマン−ピアソン流の)頻度主義に対しては、著者の Sober さんはかなり批判的である。 なぜなら頻度主義は 「何をなすべきか」 に対するとりあえずの答えを出してくれるだけで、「証拠から何がわかるか」 に対して答えようとするものではないから、だそうである。 そりゃそうかもしれん。
統計学の根っこのところ(基礎的事項という意味ではなく、「なぜ統計学が求められるのか?」 「あなたが使っている、その『統計学』で言えることは何か? 言えないことは何か?」 という意味での根っこ)をちゃんと勉強したい方には、この教科書は良いですよ。 自分たちの業務や現在の規制環境をまず疑うところから始めない、いわゆる「れぎゅらとりーさいえんす」系の人には、そのような根っこから考えるための知識は不要なのだろうけど。
私は統計学者ではないから、本当のところ、こうした教科書に書いてあることを100%理解しているとはとても思えない。 100%どころか、50%でも怪しいかもしれん。 しかし、楽しいよ、知らないことを学ぶのは。 さらに楽しいのは、こうした本で学んだことや理解不能だったことを信頼できる専門家に質問して、彼らのレベルでの見解を聴けるようになることだ。 これぞ勉強の醍醐味。
ということで、今日は説教臭いバージョンのブログでした。 学校の先生のような記事も書こうと思えば書けることを、たまにはちゃんと示しておかないとな。
さて寝るか。 へへへ、温かいお布団にくるまって、椎名誠の世界に突入じゃ(笑)
わしらは怪しい雑魚釣り隊―マグロなんかが釣れちゃった篇 (新潮文庫)
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/11/28
- メディア: 文庫
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