小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

愛するラジオ野郎どもへ

週末。 本当は仕事がらみの硬い記事を無事に一つ書き終わってアップしようとしていたのだが、ふと 「いや、ちょっと待てよ ・・・」 とあることを思い出した。 それを無視して 「ブログアップ完了! サル的な自分、お疲れ様!」 というわけにはいくまいと思い直し、また今キーボードを叩き直しているのである。 ワシって阿呆かもしれん。 いや、確実に阿呆である。

思い出した「あること」とは 「このブログには熱烈なラジオ野郎どもが読者にいたこと」 である。 読者第一のサル的な人にとっては、熱烈なラジオ野郎どもが期待するであろうネタを書かずに、週末を終えるわけにはいかない。

皆さんも聴きましたか? オールナイトニッポン45周年特別企画。 たけし みゆき 千春も登場! 伝説のパーソナリティが今を語る オールナイトニッポン45時間スペシャル|2/22(金)22:00〜2/24(日)22:00 一昨日から45時間連続で、昔のパーソナリティたちが登場したのであった。

中島みゆきさんの登場は相変わらずであったなぁ。 おーい、聴きそびれたお前ら、よく聴けよ。 みゆきさん、4月から月一でこれからオールナイトニッポンを再開することになったらしいぞ。 それも素晴らしい時間帯に。 日曜日深夜3−5時(正確には月曜日早朝3−5時)。 初回は4月14日。  死ぬほどつらい月曜日の気分が、ほんの少し、楽になるぞ。 いや、肉体的には逆か(笑)

しかし、なんと言っても圧巻は笑福亭鶴光であった。 「品性下劣」、エーか、エーのんか の鶴光は、完璧に健在であった。 素晴らしい。 オードリーの二人を相手に、ポンポンと出てくる当意即妙のギャグ、そして何十年も前の爆笑モノの昔話。 たまらん。 関西では番組を持っているのだろうか。 ぜひ関東でも復活して頂きたい。

鶴光、出待ちがゼロだとブツブツ言っていたが、あの中島みゆきも「入り待ちがいない」と言って笑っていた。 なんでも、福山雅治の出待ちの女の子しかいなかったらしい(笑)。 昔の月曜深夜の有楽町ニッポン放送前はすごかったのだがな。 時は流れた。

もう一つの驚愕。 朝のさわやかな時間帯の放送で、イルカが山崎ハコとフツーに話をしていて、びっくり。 なんとあの山崎ハコが、ヒトのいい普通のオバサンになっていたぞ、おい(笑)。 話し声だけ聴いていたら、大貫妙子か誰かかと思ったほどだ。 人間って変わるのね。 若者は知らないだろうから一応解説しておくと、このおばさんは 「呪い」 なんていう強烈な曲を歌っていて、当時は知る人ぞ知る、であった。 森田童子とかが同じようなカラーだったな。 ちょっと似ている感じでもう一人、佐々木好(このみ)さんという人もいた。 どうしようもない人生の諦念と切ない恋を歌っていたっけ。 サル的な人は佐々木好さんが大好きだった。 今でも好きだ。

谷山浩子さんの生声も久しぶりに聴きましたね。 ほら、「カントリーガール」 を歌っていたあのおねいさんですよ。 声が30年前とあまり変わってなくて、それはそれでびくーり。 ネコの森には帰れない。 番組の最後に登場した20人ほどの出待ち(当時は「玄関少年・少女」と呼ばれていた) は、立派なおっさん・おばさんになっていた。 僕らくらいの年齢なんだろうな。

時は戻らない。 深夜放送を聴いていた高校生の僕らは、過去の記憶の中の存在。 でもね、みんなが当時のことを思い出していろんなことを語り始めると、当時の自分たちが、まだ好き勝手に、そこで生きているような気がするから不思議だ。 固まってしまったはずの、一つしかないはずの過去が、実はまだ確定していない自由な時間・空間で、高校生の姿をした僕らはその中で自由に未来を変えられるかのように思えたりするのである。 僕らは、いくつになってもそんなふうに、過去も変えられるのであろう、きっと。 嬉しいね。

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読者の中にいるもう一群のグループ、カブトムシ愛好家の方々には、今あまり語れることがなくてごめんね。 あいつらまだ完全に冬眠体勢なんですよ。 ピクリともしませんぜ、ダンナ。

代わりといっては何だが、この本を推薦しておこう。

生き物の描き方: 自然観察の技法

生き物の描き方: 自然観察の技法

タイトルどおり、下絵をどう描いて、どうペン入れをして、どう上手に生き物の絵を描くかのコツを教えてくれる本である。 生き物(手に入るものなら何でもいいのです。 タンポポ、カブトムシ、ワンコ、死んだモグラ、パンに生えたカビ、・・・)を目の前に置いて、それを描く。 皆さん、どうですか。 そんな経験が数十年ほど無い方がほとんどでは? あなたは、自分自身が生き物であることをすっかり忘れてしまっている可能性もあります。 特に都会人。 自然との距離が開きすぎて、自然と人類の関係に関する大問題(例: 原発問題)を自分のものとして考えられなくなっているかも。 

試しに、あなたの隣に座っている人に、想像でゴキブリを描かせてみてください。 きっと大笑いできます。