小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

告知とユルユルの雑談なり

最初に告知です。 すっかりこの告知を忘れていたのであった。 早くしないと研究室の秘書さんに袋叩きにされるので、あ、いや、コーヒーに雑巾のしぼり汁を入れられてしまうので、あ、ちがうちがう、やさしく注意されてしまうので、ここに告知します。

5月に開講する医薬品評価科学レギュラーコース(RC)の申し込みが開始されました。 今年で9年目。 受講生はのべ800人を超えました。 厳しくも温かい講師陣の素晴らしさはもちろんですが、受講生間(過去の修了生を含む)、そして講師−受講生間のネットワーク、コネクションができることも本コースの大きな売りです。 グループディスカッションで築かれる堅いチームワークと絆。 

加えて、受講生全員に毎回用意される東大生協セレクションの菓子パンと具入りのおにぎり。 時に時代を先取りしすぎた、アバンギャルドな新製品の菓子パンやおにぎりが出てくることもあるが、医薬品業界人はそんな小さいことを気にしてはいけない。 そう、そんな時には、「これは食品の臨床試験なんだ」 くらいの大きな気持ちになって、お茶で飲み干せばよいのですよ。

プログラムはこちらです → http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~regsci/files/9rc%20program.pdf

ぜひ上司・研修担当の方々とご相談の上、ご参加ください。 大学、病院、研究所の方々も大歓迎です。

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さて。

ここ数回理屈ばかり書き連ねてスマンかったですね。 理屈をこねるのに疲れてしまったので、今日はユルユルの雑談で。 いーの、いーのよ、しょせんブログなんて成り行きまかせで。 大体のところで、テキトーにやってればね。 

今日は栃木県のとある大学で講義でした。 春のおだやかな天候で、広々とした街路、美しいキャンパスを歩くのは実に気持ち良かった。 学生の皆さんの受講態度がまた素晴らしい。 いろんな大学で講義をしてきましたが、講義を聴く学生さんの態度って、大学ごとにやはり全然違うのですよ、これが。 

キャンパスの中で学生さんが、教職員、守衛さん、お客さんにきちんと挨拶するかどうかも、人間教育が行き届いているかの指標になっていると思います。 元気な声で 「こんにちは!」 「おはようございます!」 が交わされると、みんなが気持ちがいいよね。 でも、東京都文京区の本郷というところにある某大学(もめるといけないのであえて名は伏せる)のキャンパス内では、そういう挨拶をさっぱり聴かんなぁ(苦笑) 寂しいものなり。

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前にも書いたが、この頃、涙もろくなっていかんのである。 先日、夕飯を食べながら何気なくテレビでやっていた 「カールじいさんの空飛ぶ家」 を見ていたのだが、なんと最初の10分で涙が止まらなくなってしまったぞ。 小さな子供の頃の奥さんとの出会いから、結婚、ある悲しい出来事、おだやかに、ゆるやかに齢を重ねていく二人、そして奥さんの死。 ここまでが冒頭のプロローグの10分で、そこから本編の素晴らしい冒険譚が始まるのだが、サル的なヒトはそのプロローグで号泣し、お腹一杯になってしまった。 どうなってんだ、自分。 安上がりすぎだ(笑) といいつつ、映画は最後まで楽しみましたよ。 ワンコ好きにもたまらん映画ですよね。 お勧め。

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最近、毎週土曜日に、プロ棋士 vs. コンピュータ将棋ソフト という対戦が行われていることを知っている方もいると思う。 「電脳戦」 という。 今のところ人間1勝、コンピュータ将棋ソフト2勝と、コンピュータソフトの勝ち越しだ。

将棋というのは実に過酷な頭脳スポーツである。 途中の一手のミスで、もう立ち直れないことも多い。 だから計算ミスをしない若手が強い。 みんなが知っているあの天才の羽生さんだって、既にだいぶ衰えの気配がある (終盤が弱くなったように思う)。 

必死に、本当に血反吐を吐かんばかりに、脳みそをしぼってコンピュータと戦う若手プロ棋士(人間)の姿に感動するとともに、「我々人類の知とは何か? 文明の未来とは?」 なんてことをしみじみ考えさせてくれる素晴らしい企画です。 皆さんもぜひご覧ください。 ニコニコ動画で今週、来週の土曜日に残りの2戦やりますよ。

先日亡くなった米長さんは、若手の対局を見てニコニコしながら、ひねりと皮肉の利いた声援か何かを呟いているんだろうなぁ。 あの世でね。