小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

カブトムシの飼育法 東京在住民仕様

約1400人のサル的日記の読者の皆様、こんばんは。 少しずつ読者数が増えていて、嬉しいです。 読んでくれてありがとう。 日本のどの地域に本ブログの読者が多いのかといった面白いデータもあるので、そのうち紹介します。 「スクープ! 実は最も読者が多いのは、驚いたことに、皇居の近くのあの○○区だった!!」 なんて記事もそのうち書きますので、期待せずに待っててね。

例によってサル的なヒトは大阪での講義の帰りである。 大阪とくればみっくちゅじゅーちゅ。 このために大阪に来ているといっても過言ではない。 いつものように新大阪駅のジュースバーでLサイズを買って、新幹線の中でチューチュー吸っているのである。 しかし今回のジュース、どうもまろやか過ぎて、適度のジャリジャリ感が無い。 おねえさんが何度もしつこくウィーンとミキサーを回していたせいだ。 ちょと悲しい。 おねえさん、仕事はしつこく念入りにやればよいというものではないのですよ。 

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世の中、何が起きるかわからない。 スペインがワールドカップでいきなり負けてしまい、イラクがほぼ完全な内戦状態になっているのが世界の現実である。 そこで、だ。 皆さん、カブトムシの飼い方なんぞを学んでおいてはどうだろうか。 新薬グローバル開発のご時勢なのだ、いつどこでこうした知識が必要になるかわからないのである。

カブトムシの飼い方 東京在住民仕様

  • 詳しい飼い方は、インターネットで 「カブトムシ 飼い方」 で検索しよう。
  • できるだけ大きな容器(水槽型のプラスチック容器など)で飼いましょう。 容器にはマットを深さ5センチ(以上)敷き詰める。 マットは深ければ深いほど良い。 ちなみに、産卵させたい方は、マットを深くしておかないとメスが卵を産みません。 逆に産卵させたくない方はマットを薄目にしておいた方がよいが、成虫がストレスで早死するリスクも高まる。
  • マットの上に、近所の公園や林で拾ってきた枝、落ち葉、生の葉っぱなどを敷き詰めましょう。 広葉樹ならなんでもОK。 大きな太い枝だけでなく、小さな枝もたくさん入れましょう (カブトムシがひっくり返ったときに起き上がる足がかりになるため)。
  • エサのゼリーは2、3日ごとに替えること (減り方を見て確認)。 ゼリー以外にも果物なら何でも食べます。 バナナ、ブドウ、スイカ、リンゴ、メロン、・・・ なんでも可。 その中でも、コストパフォーマンス及び栄養価の観点からバナナを特にお勧めします。 空いたゼリーのカップにバナナを2センチほど切ってスッポリ入れてやるのが良い。 ただし、バナナはすぐに腐るので毎日交換しましょう。 潔癖症のお母さんを怒らせないように、腐ったバナナはトイレに流そう。
  • オス・メスを別々に飼う方が長生きすると言われていますが、ある程度大きい容器なら一緒でもかまいません。(でも、当然ながら、最初から別々に飼い続けると卵は産まれません。)
  • カブトムシは実は暑さに弱く、30度以上の部屋に放置すると弱って死にます。 夏場、マンションの閉め切った部屋に放置すると危険です。 マンションでは、昼間は日の当たらない廊下、玄関、風通しの良い涼しい部屋に置くことをお勧めします。
  • 死んだら近所の公園などに穴を掘って埋めてやりましょう (それが可能ならば)。 マットや枝なども迷惑にならぬように、地区のルールを守って捨てましょう。 

ここから先は本格的に幼虫飼育をしたい方へのアドバイスである。 詳細は検索して勉強してください。

幼虫飼育の方法 東京在住民仕様

  • 用意するもの: 空のペットボトル(2リットル用)を幼虫の数だけ。 マットは定期的に通販で買う。 仮に20匹の飼育だとすると、最終的に10リットル袋入りマットを4−5袋くらい消費します (マットは 1,000円/10リットル一袋くらいの値段です)。 あとは輪ゴム、ティッシュ、霧吹き、段ボール箱 (2リットルのペットボトルが6本くらい入るものをスーパーでもらうと整理しやすい)、大きなスプーン (カブトムシ専用にする)
  • オス・メスのつがいで飼うと、そして生育環境が一定以上ならば、メスがほぼ間違いなく卵を産む。 2ミリくらいの白い粒。 卵に気づいても取り出さず、そのままマットの中に埋めておく方が良い。 マットを追加して十分な深さ(20センチくらい)にしておく。 成虫と卵・幼虫が同じ容器に同居しても、多少の期間なら大丈夫(成虫は夏が終わるとすぐに死んでしまうので)。 気になるようなら成虫を取り出して別にしよう。
  • 卵は 10日ほどで孵化して白い幼虫になる。 マットを黙々と食べて育ちます。 で、黒い小さなコロコロした丸い糞が大量に出てくる。 幼虫は成長速度がかなり早いのでびっくりしないように。 10月頃には相当に巨大化したイモムシになる。 嫁さん・お母さんがその姿をみて何回かは 「うぎゃーっ!」 と叫ぶと思うが、大丈夫、そのうち慣れる。 嫌いは嫌いなりに、慣れる。 家人も最初は3メートルくらい離れて見ていたが、今では1メートルくらいまで接近できるようになったぞ。
  • 一匹のメスが産む卵の数は容器・マットの環境しだい。 小さい容器・浅いマットだと2、3個。 まったく産まないこともある。 大きい容器・深いマットだと40個ほど。 平均は20個くらいの感じ。
  • 卵も幼虫も、直接手で触らぬ方がよい。 むろん人間が不潔だから (人間の手の雑菌がうつる)。 卵・幼虫を移動するときは、手袋をするか、大きなスプーンで。
  • どこかの段階で (例:11月くらい。 もっと前でも後でも良い) 幼虫を1匹ずつペットボトル(2リットル)に移す。 ペットボトルの上の漏斗状の部分は切る。 最低深さ15−20センチくらいはマットを入れる。 コバエが来ないように上はティッシュで覆って、輪ゴムで止めると良い。 数本ごとにまとめて段ボール箱に入れて、後は部屋の隅に放置するのみ。
  • マットの表面が乾燥していたら1週間に1回くらい霧吹きでシュッシュッとやって、表面を湿らせてください。 ただし、さほど神経質になる必要はない。 私が購入しているイークワ → クワガタ カブトムシ 専門店 イークワ のマットはほとんどほったらかしであった。 逆に水のやり過ぎには注意せよ、と言われています。
  • マットに色とりどりのカビ (白、黄、青) や粘菌が生えることがあるが、大丈夫なので気にしない。 美的に気になるようならカビ・粘菌の部分だけ除こう。
  • コロコロの糞が多くたまったらマットを交換する。 糞だらけでマットが無い状態は、つまり、エサが無い状態である。 秋は1か月に1回程度の交換が必要。 冬はあまり食欲がないらしく、糞もたまらないので、いじらずに放っておく。 マットから糞だけをコツコツと取り除くこともできるが (無心になる修行にはもってこいの作業である)、面倒臭いので、マットを全部交換してもよい (ただしその場合も古いマットを少し残す方が良い。 細菌叢の関係である)。 糞は花壇の肥料にするのも良い。
  • 4月上旬 (遅くともゴールデンウィークの週) までに最後のマット交換をする。 5月に入るとこいつらは、蛹(さなぎ)になるための丸い小部屋 (蛹室といいます。) を各自ペタペタ音をさせて作り始めるので、振動を与えず、静かな場所に放置する。 ここが飼育の最大の難所です。 ここでむやみに触ったり、むやみに揺らして蛹室を壊してしまうと、蛹になれないまま死んだり、羽や角が曲がった成虫になることも。 小さなお子さんがいる家庭では要注意。 揺らさぬようにそっとペットボトルの側面から中をのぞくのはOK。 蛹から成虫になるプロセスが側面から観察できるのがペットボトル飼育の長所なり。
  • 東京では6月初旬以降に、成虫は自分の力でマットから出てきます。 それを待つべし。 ただひたすら待つべし。 で、マットから出てきたら、後は好きに触って良し! なお、出てきたばかりの成虫 (地上の世界に興奮しまくっている。) の最初のおしっこは相当に臭いので、かけられないように注意すること。