小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

たくさんの友人たちへ愛をこめて

皆さん、年末をいかがお過ごしでしょうか。 大掃除は終わったっすか? 年賀状、書いたっすか? こうした年中行事を楽しむのが、人生を楽しむコツですね。

田舎に帰省している皆さんは、「久しぶりに再会した親がまたひどく老けたなぁ」 との感慨に浸っておられる方々も多かろう。 私もその一人。 例によって四国の田舎に帰省中のサル的なヒトである。 ここでは WiMAX の電波が実家の二階に上がらないと届かないので、二階の廊下で震えながら今年最後のブログの更新をしているのである。 うー、さむぅ。

田舎を走る電車は2両編成。 その2両編成が、金曜日の夜には東急田園都市線並に混むというシュールな状況である。 地方問題はなかなかに奥深いぞ。

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仕事納めの日。 オフィス界隈で何人かと年末の挨拶をしたのだが、製薬業界のオジさんの一人がしみじみと私の顔を見つめながら、また例によって 「ところで小野さん今何してんの?」 と尋ねてきた。 やれやれ、またか (笑) (→ 本業に生きる - 小野俊介 サル的日記 )。 このオジさん、私がジャニーズの嵐なみにテレビに出ていないと活躍しているとは認めてくれないのであろうか。 そりゃ無理でっせ、ダンナ。

経験上、この手のセリフは、他人 (特に若い者や部下) を自分の仕事・出世の道具だと思っているオッサン連中の口から出ることが多い。 このオジさんが本当に言いたいこと、 それは 「お前さ、もっと目に見えるようにオレの役に立てよ」 ってこと。 このオジさんに見えているところで、政府の委員をやったり、学会や業界の委員をやったり、テレビに出たりして、このオジさんにとって直接に役に立つコネになれってこと。 そうでないと、私の存在価値はないらしい。 何ともしんどいことである。

「あのですね、ここ数週間取り組んでいるのは、医薬品開発の費用構造の変化を確認するための回帰モデルの内生性を、IV 法で Wald 推定量を使って解決するか、あるいは 2SLSで行くかの検討ですね。 学生さんと議論してると楽しくて仕方がないのですよ。 時間が経つのを忘れるほどです。 この楽しさ、あなたには一生理解してもらえないのだろうけど」 と心の中で毒づきつつ、実際に心優しい私の口から出てきたのは 「今ね、ブログ書いてますよ。 ぜひ読んでくださいね」 だった。

なんのことか分からず、キョトンとした顔のオジさん。 この手のおっさんは自分の仕事に役に立たない情緒的なブログなんぞ絶対に読まない現金な人たちだから、それ以上話が続きようもなく、立ち話はこれで終了。

うーむ、我ながらなんとうまい切り返し。 一年の締めくくりとしては good job でしょ。

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というわけで、今年の 「サル的日記」 は今日で打ち止め。 このブログ、今だいたい 1,500人の読者がいます。 もちろん、全員が私のファンというわけではなかろうが、大半の人たちは、私の書いていること (例えば、今の承認審査は神事同然であること) に好意的に耳を傾けてくれていると思うのだ。  「そういう側面は確かにあるよね」 って納得してくれたりして。 少なくとも、このブログでサル的なヒトが喚 (わめ) いていることに、何らかのシンパシーを持ってくださっていると思うのだ。

好意的な読者が多いことに関してはちょっと自信がある。 だってさ、皆さん、嫌いな人のブログって読まないでしょ? 憎くてたまらないヒトのブログって、わざわざ定期的には読まないでしょ? 私は嫌な奴のブログなんぞ絶対に読まないぞ。 ブログって、自分のパソコンの 「お気に入り」 の一覧から、目的とするブログ名を自らクリックしないと読めませんよね。 そこがポイント。 

つまり、自分の意志でこの 『小野俊介 サル的日記』 のボタンを押すという行為が、読者のほとんどが私の友人であることを保証してくれているのよ。 少なくとも週に1回程度は 『サル的日記』 ボタンを自発的にクリックしてくださる仲間が、この業界に 1,500人くらいいるという衝撃の事実。 「あんな悪いブログ、読むんじゃありませんっ」 と言っている方々にとっては悪夢のような不都合な真実 (An Inconvenient truth) だろう(笑)。

読者の皆さん、本当にありがとね。 心から感謝してます。

というわけで、2015年も頑張ってブログ更新します。 一銭にもならないけど。 最近ちょっとカタいネタが多いので、ユルいネタを増やすよう努力しますね。 気分転換に、仕事の息抜きに、ぜひご活用ください。 コメントもお待ちしてますよ。 あとね、あなたの友人たちにもっと紹介して頂いていいのよ、『サル的日記』。 遠慮しなくていいんだからね。

では親愛なる友人の皆さん、良いお年をお迎えください。