小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

チビリアンコントロールの重要性

皆さん、ボーっとした頭で出勤してますか。 お正月って、本当にのんびりしちゃうと頭が完全に停止してしまうんだよなぁ。 だからサル的なヒトは、新年初出勤の本日は廃人モード。 年始からバリバリ働かされているヒト、ごめんね。

実は年末にとても悲しい事件があったのだ。 それは、大学の近くのとあるラーメン屋が年末で店を閉めてしまったこと。 野菜(正確には、もやし)が凄まじく山盛りになった、いわゆるラーメン二郎(インスパイア)系である。 背脂ギットリ、ニンニクたっぷりという、男衆にはたまらんラーメン。 昼メシにこいつを食うと午後6時くらいまで頭がボーっとしてまったく仕事にならないという、なんとも破壊的なラーメンでもあった。 明らかに依存性あり。 北朝○の工作員がニポンの経済活動を妨害するために導入したのかもしれん。

基本のラーメンは 730円。 昼飯をワンコイン (500円) におさめる自分のルールからは完全に逸脱してるが、そんなこと知ったことではない。 なんせ食べると恍惚となるのだ。 トリップできるのだ(笑)

今では虚空となった店舗前を通ると、平家物語の冒頭のあのフレーズが響き渡る。

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ ・・・

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一見何でもありの無法地帯に見えるサル的日記。 しかし、賢明な読者の皆さんはお気づきだろうが、そこに一応の自主規制を設けてきたのである。 その一つが 「下ネタは書かない」 こと。 今日その自主規制を一歩踏み越えることをお許し頂きたい。 この一歩、サル的なヒトにとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩かもしれん。 よくわからんのだが。

実は年末、サル的なヒトは50歳になったのである。 ♪人生50年ー と謡った信長には悪いが、もう少しは長生きさせてもらうつもりである。 しかし50歳。 うーむ。 なんか元気が出ない。

体力の衰えも自覚している。 特に最近感じるのが、オシッコがやけに近くなったぞ、という件。 昔だったら我慢できたはずのところが、我慢できないのである。 お昼ご飯を食べていて急に尿意を感じたとする。 20代の頃だったら、多少の違和感は覚えつつも昼飯くらいは食べ終わって、それからおもむろにトイレに向かえば何とかなったのだ。 ところが、今ではそれができない時がある。 

「・・・ むむ? い、いかん。 このまま食べ続けてると相当に危険だ。 事と次第によっては 『失禁ザル』 とか 『お漏らしセンセイ』 といった有難くない称号を頂く事態になるかもしれん!」 という感じになってしまうのだ。 で、失礼ながら中座してトイレに向かったりする。

オフィスから帰宅するときも気を許せない。 先日、大学最寄りの本郷三丁目の駅で若干の尿意を感じたのである。 「まぁ一時間くらい我慢して、自宅に着いてからで十分に間に合うよな」 と思って、ちょうど到着した電車に飛び乗ったのだが、乗って数十秒で切迫感が急に増してきた。 手にしている本が読めない。

や、やばい。 このままでは大手町駅あたりで 『失禁ザル』 となってしまいそうだ。 来週の週刊文春あたりに 
「サル的大学教員 大失態! 大手町で失禁・号泣!!」
なんて見出しで愉快に報じられてしまうかもしれん。 い、いやじゃ、それだけは勘弁してくれ。 号泣議員と同じレベルでの扱いは困る。

で、本郷三丁目の隣の駅、御茶ノ水で急遽下車。 御茶ノ水って、降りたホームの目の前にお手洗いがあるのだ。 助かった。 これが淡路町ならダメだったかもしれん。

「オシッコが近くなる問題」、すなわち 「チビリアンコントロールの重要性」 は、女性の方が深刻であることもよく知られてますね。 先日のTBSラジオ 「宇多丸のウィークエンドシャッフル」 で、女性漫画家・エッセイストの「(初代) しまおまほ」 さんが自らの妊娠を公表したのだが、その中で

「妊娠するとオシッコが近くなって困るのよ。 外出しててね、今(オシッコタンクの10段階の)レベル3くらいだとするよね。 で、我慢して家の玄関に着いた時点ではレベル7くらいになってるわけ。 普通だったら、玄関からトイレにいけば全然余裕じゃん。 でも妊娠してると、レベル7から一気にレベル10まで行っちゃうわけよ。 だから、間に合わないの。 私、今、大抵お漏らししてるもん(笑)」

と衝撃告白。(注 1) パーソナリティの宇多丸もリスナーもみんなで大笑いしたのだが、これって妊娠・出産を経験した女性なら誰もが知っている事実なのね。 ごめんなさい。 私が無知でした。 子供を産むのって本当に大変なんですね。 世のお母さんたちに深く感謝するしかない。

(注 1) 妊娠してることも初披露だったので、いろんな意味で衝撃告白だったのだ。

老化と言えば、他にも、老眼が進行してコミックの活字や学生のスライドの印刷が読めなくなったり、とか、身体が硬くなって、靴下を履こうとして肩の筋肉がつったり、とか、いくらでも話したいことはあるが、今日はこの辺で勘弁しておいてやろう。次のネタに取っておこう。

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出遅れたが、久しぶりに見たウッディ・アレン監督の映画、ブルージャスミン( Blue Jasmine )。 既にご覧になった方も多いと思うが、皮肉の効かせ方は衰え知らず。 本当は自分の置かれている状況が「偽物」であることに薄々気づいているのに、都合の悪い事実から目を逸らし続け、最後まで 「幸せ」 を自分に言い聞かせる狂ったジャスミンの哀れな姿は、ニポンの医薬品業界の人たちの姿とちょっと似てるなぁ、フフフ ・・・ などとウッディ・アレンに負けず劣らず皮肉好きなサル的なヒトは思いました。

この映画、未見の方にはむろんお勧め。