小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

薄っぺらい向上心 + 技術革新 = 物欲番長

欲しい。 ほっすぃーのである。 欲しくなったら、もう我慢できないわよ。 それが 物欲

いい年をして、欲しい欲しいなんて幼稚なこと言うもんじゃないことくらい、分かっている。 でも時々無性に欲しくなるのよ。 モノが。 サルなんだからしょうがないだろ。

今回欲しくなったモノは、こいつである。

あの天下の Sony のデジタルペーパー、DPT-RP1 。 これまでになく会社名や商品名を大きな文字で表記しているように思えるのは皆さんの気のせいであろう。 決してサル的なヒトが商業主義に染まったわけではなく、また、もしかして Sony から宣伝費をもらえるんじゃないかなどとさもしいことを考えているわけではないことを、ここに断言しておく。

さて、何よりもこのデジタルペーパーのすごさを皆に伝えねばなるまい。 このデジタルペーパー、どこがすごいかというと ・・・

字が書ける

白黒画面の上に、きゅきゅきゅっとペンを使って、字が書ける。
表示した PDF の文書の上にも字が書ける。
右利きのヒトは右手を、左利きのヒトは左手を使って、字が書ける。

もうドキドキものだよね。

実は、東大生協にも発売開始早々に実機が展示されたのだが、東大の先生・学生たちが興味津々でたかっている。 東大の人たちって、どうしてこの手のビミョーな代物尖った製品が好きなんだろう。

うすうす理由は分かっているのよ。 大学や研究所の連中がこの手のガジェットにむやみに惹かれてしまう理由、それは

「これを使うと、頭が良くなるんじゃないか? 自分」

と妄想してしまうから。

大学・研究所で働いていても、自然に頭がよくなるわけではないことは周知の事実である (企業の研究所のヒトも、そうでしょ?)。 学生の書いた論文・レポートを読んで賢くなった先生の存在なんてあまり聞いたことないしな。 さらに年々進む老化によるボケも加わってくる。

自分が日々頭が悪くなる恐怖をヒシヒシと感じる大学教員や研究者にとっては、こういうツールは、なにか魔法の杖のようなものに見えてしまう。 「これを勉強のツールとして使えば、明晰な論理判断力や創造力が復活あるいは増強するのではないか」 と。 「たかだか9万円ですむのなら、このツールに人生の再起をかけてみようじゃないか」 と。

無理です。 (`・ω・´)キリッ 

・・・ い、いや、それは分かっている。 分かってはいるのよ。 でも、頭では分かっているのに、カラダがそれを求めてしまうのよ (と、三流メロドラマ風に、ブログ冒頭へと無限ループ)。

いずれにしても、現代人の薄っぺらい向上心技術が結び付くと、最強の物欲を生むことがよく理解できる実例とは言えるだろう。

・・・ こ、こんなもんでどうっすか? Sony 広報部の皆さん。 ・・・ ダメっすか。 そうっすか。

*****

最近、自分の将来の死に方を真剣に考えるようになってきた。 痛いのはヤだし、ツラいのもヤだよな。 楽に死にたい。 皆さんもそうでしょ? その手の本がたくさん出ているので、参考にする。 これはなかなかしっかり取材してある。

老衰死 大切な身内の穏やかな最期のために

老衰死 大切な身内の穏やかな最期のために

でも、自分のことだけ考えていてもなかなかうまくはいかないわけである。 というか、その最後の最後に、なんだかとても (あなた・私ではなく) みんなの心がツラい状況が生じるかもしれない。 たとえばこんなふうな。

孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル

孤独死大国 予備軍1000万人時代のリアル

この本も具体的で、実践的で、とても参考になりましたよ。

オリンピックなどというくだらない遊戯につぎ込むお金を、「さぁ、ニポンの皆さん。 皆さんが安らかに死ねる環境は作りました。 あとは安心して生きるだけですよ ・・・ ちゃんと働いて税金払えよ(笑) 」 という政策に注いだら、どれだけ皆が (特に私を含む貧乏人が) 楽になるだろう、と思う。

しかしまぁ、期待しても無駄である。 ニポンの政治家のレベルは、ニポン国民 (私やあなた) のレベルと同じ。 ニポンの政治家は、金切り声を上げながら、車の後部座席から運転中の秘書の側頭部を見境なく殴りつける程度の理性しか持ち合わせていないらしいが、あれってオレだ。

母校の HSPH の名が汚されたことには無性に腹を立てているが。