シャンシャンにやられない - 小野俊介　サル的日記

貧乏人を狙い撃ちするかのごとく、電気製品が壊れる。

この夏は冷蔵庫。　「どうも最近白熊アイスが柔らかいのぉ」なんて呑気に呟いていたら、家人がもう辛抱ならんという顔で「今年の夏こそ冷蔵庫を買い替えてもらいます！　ここ数年ずっと、冷えが悪いのをだましだまし使っていたのよ。　食中毒が心配」と切り出した。　夏のボーナスは冷蔵庫に消えた。

そしてこの冬。　テレビがやばい。　音は出るんだけど、画像が時々映らなくなる。　なんだかオーロラのような模様が画面を覆って、最後は真っ黒になる。　真っ黒な画面をジーっと見つめながら、ご飯をもしゃもしゃと食べていたりする今日この頃なのである。

でも実は、僕はその状態がさほど気にもならないのである。　ラジオ聴いているのと同じだし。　というか、見たいテレビ番組がないんだもの。　見てるのは、ブラタモリと７２時間と鉄腕ＤＡＳＨくらい。　芸能人がスタジオでバカ笑いする類の番組は見ないし、徳のかけらもない政治家どもが政敵や、こともあろうに国民をすら口汚く罵（ののし）る姿を報じるニュースなんて、吐き気がするからすぐにテレビを消すしな。

しかし家人はそういうわけにはいかないのである。　いくつかご執心の番組があるらしく、それらが見れないと、とんでもないことになるらしい。　僕にはなんだかよく分からないのだが、とにかく大変なことになるらしい。　本人が言うのだから、きっとそうなのだ。　読者は察するように。

しかし、今の我が家にはテレビを買う余裕などあるわけもなく、しばらく様子を見ようかということになった。

その日も帰宅後、真っ黒な画面のテレビのニュースを見ながら（笑）、要は音だけを聞きながら、遅い夕ご飯を食べていたわけである。

アナウンサー：「本日の株価は円高の影響を受け　・・・」
サル的なヒトの心の声：（けっ、株価なんて毎日変動するに決まってるじゃねぇか。　くだらんニュースだ）

アナウンサー：　「さて、真相がいまだ明らかになっていない角界の暴力事件ですが　・・・」
サル的：（ビール瓶じゃなくて、ウィスキーの角瓶だ？　けっ、ホント、テレビってくだらねぇことばかり報道しやがる）

アナウンサー：「２０秒早く発車した電車をめぐっての謝罪は、世界中を驚かせています」
サル的：（またも極端な例を引っ張り出して『ニポン人万歳！』かよ。　テレビって、どうしてこうもステレオタイプなのかねぇ。　くだらんねぇ）

アナウンサー：「えー、本日、上野動物園のシャンシャンの新しい映像が公開されました」
サル的：　（・・・？）

アナウンサー：「シャンシャンは体重が１０キロを超え、この日は元気に木登りする姿もお披露目しました」
サル的：　（シャンシャン？　あ、あのシャンシャンなのか？　シャンシャンが、木登りをするのか？　早う映像を見せんかい、ワレ！　なんで画面が真っ黒なんや？　・・・　あ。　
＼(*｀∧´)／ﾑｯｷｰ!!　）

ち、ちっきしょー。　冬のボーナスが・・・

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ついに出ましたよ。

日本臨床薬理学会が総力を挙げて編むテキスト　待望の改訂第４版！（本の帯より）