小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

シュガ シュガ ハニー パンプキンパイとシャウトしない

シュガ シュガ ハニー パンプキンパイ

ベイビー イフ ユーリーブ アイ ゲス ユールダイ 

シュガ シュガ ハニー キャンチューシー

ユーキャントリブ ウィズアウト ミー ♪

 

・・・ ってかぁ? 

 

などと深夜のオフィスで、懐かしくかわいらしい曲をご機嫌で口ずさみながら仕事をしているサル的なヒト。 こういう態度を、正確な日本語では「やけくそ」あるいは 「投げやり」 と表現する。 人類の知の蓄積のために、死ぬまでにやりたい仕事は今現在少なくとも17個はあるのに、今日もまたそのいずれにも手をつけられず、事務的な雑用を片付けるだけで一日が終わる大学での生活。 こんなのやってられるかい! と思いつつも、その雑用とやらを代わりにやってくれる人は存在しない。 だから、深夜のオフィスで大声で歌いながら仕事をしてるのだ。

それはともかく、この曲(Cultured Pearls の Sugar Sugar Honey)、大好き。 かわいいよね。 20年くらい前によくラジオで流れていたっけ。 こういう能天気な色恋の歌が還暦近くなっても頭から離れない。 魔法使いのきれいなおねえさん ・・ たとえば TBSアナウンサーの山本エリカ様のような ・・ を思い浮かべながら、ムフフ、ムフフ ・・・ などと妄想にふけるのは楽しいぞ。

ほれ、皆さんもご一緒に。 ジジイもババアも恥ずかしがらずに口ずさもうよ (笑)

 

♪ Sugar sugar honey pumpkin pie

Baby if you leave I guess you'll die 

Sugar sugar honey can't you see

you can't live without me  ♪

 

ところで歌詞のこのセリフ、男の側の台詞か、それとも逆に魔女の側の台詞か、どっちなのか知ってる人いますか? どっちの台詞かでニュアンスがまったく変わってしまうよね。 知ってる人、教えてください。

 


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この曲を歌っているおねいさん(Astrid North)は、2019年に45歳の若さで亡くなった。

45歳。

結局今日もまた、深夜の研究室で一人、シクシク泣いてしまうのである。

 

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最近読んだ本の紹介。 まずは分かりやすいやつ。

 

ラジオで作者の大白小蟹さんが宇多丸・宇垣美里さんと対話していたのを聴いて、真面目・朴訥で飾らない語り口がとてもよくて、こういう子ならきっといいマンガを描くに違いないと思ったのである。 想像どおりだった。 素晴らしい。

重いお話群ではない。 一見して軽い、若い子たちのお話(恋愛話)なんだけど、おじさん・おばさんの心の琴線も震わせてくれます。 色恋に年齢は関係ない。 加えて、この若い作者って、たぶんほとんど無意識のうちに、人生の深淵に立ち入っているのよ。

このマンガ、ささっと読めば10分で読めます。 でも、そういう読み方はしないでね。 お気に入りのコーヒーでも淹れて、お気に入りの椅子で、お気に入りの曲を聴きながら、そして、一話一話お休みを入れながら、二時間くらいかけて読みましょう。 「大白小蟹」 ワールドにどっぷり浸ることをお勧めします。

まさか健気(けなげ)なストーブに涙するとは思わなかったよ。

 

すみません、と素直に謝っておく。 こんなに面白い本を今まで読んでませんでした。 だいぶ前のベストセラー。 変わり者の冒険者のお兄ちゃんがアラスカで餓死するまでの人生をたどったノンフィクションなのだが、この事件が起きたのは1992年。 遠い昔ではない。 現実に私も暮らしたことのある、あの頃のアメリカなのである。 懐かしさがこみ上げてくる。

で、一般の読者が楽しむのは、この変人のお兄ちゃんの常識外れの生き様、常軌を逸した(独立していることへの)こだわりだったりするのだろうが、私はむしろこの主人公がごく普通の若者であったことに感銘を受けたのである。 人としての根っこは私も彼と同じ。 孤独だけど心優しく、哀れみや施しを嫌い、他人に無償の愛情を注ぐことを善しとする青年。 そういう一人の「普通」のお兄ちゃんの人生の軌跡を、作者がやさしく丁寧に追ってくれたことに感謝したい気分になったのである。

クラカワーさん、新作が出てるらしいから、そっちも読もうっと。

 

前の二冊と違って、この本を読むとフラストレーションがたまる (この本はすばらしいのだけど)。 くだらないニポンの国会での醜い言葉遣いを分析したもの。 「記憶にございません」「誤解を招いたとすればお詫び申し上げたい」「遺憾である」「仮定の話にはお答えできません」「野党は批判ばかり」「あってはならないことです」「必要に応じて適正に対処してまいりたい」・・・ にイライラしている人は、ぜひどうぞ。

自分が自分の話していることを理解していなくても務まるのが、国会議員と政府参考人(お役所の局長さんとか)。 

 

黒川清先生の若者への檄文である。 どうしようもないニポンの古いおっさん連中なんか相手にするな。 忖度するな。 堂々と世界で戦え。 出る杭になれ。

いろいろな機会に黒川先生にはご指導いただいたり、時に一緒に仕事をしたりもしたのだが、私のようなチンケな役人・学者に対しても例の大きなハキハキした声で、ニコニコしながら端的に正論を説いてくれるのがとてもうれしいのである。 こちらが日和ったり、忖度しているとすぐに突っ込まれる。 皮肉な笑顔で(笑)。 この本に書いてあることそのままを、いつも実際に口に出しているのが黒川先生。

 

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というわけで今日はこの辺で。

今、ChatGPTというAI対話ソフトにはまっているので、次回はそれについて書きます。気が向けば。 

じゃまたね。 まだ寒いけど、なんか春の気配はしてる。 木の芽がモコモコとしているのが、これまたかわいい。