小野俊介 サル的日記

いや、その、サル的なヒトだから・・・

2012-01-01から1年間の記事一覧

今日は小理屈は抜きで

いかん、いかん!こりゃいかんぞ!!このブログ(はてなダイアリーってやつね)では文字サイズも替えられることを確認するために、意味もなく突然大きな字で書き始めてみたりしたわけだが、皆さんお元気でしょうか。何がいかんのかっていうと、今日もブログ…

なぜ経済学を勉強しなければならないの?

今日はヘロヘロなので、ややこしいことは書けません。 すみません。Iさん、お久しぶりでした。 十数年間、ともにいろいろな前線で戦ってきた戦友と話をすると、「よし、僕ももうひと頑張りするか」という気分になります。 お互い頑張りましょう!夕方、出張…

医薬品政策や規制の議論の仕方を覚えよう

毎週月曜日夕方、医薬品評価レギュラーコース(RC)という製薬企業・PMDA の方々向けの講習会がある。 受講生の皆さん、お疲れ様です。 今年度の受講生の皆さんは、質問熱心で、講義を聴く姿勢も素晴らしいと思います。 ホントに。 ・・・あ、いや、昨年度ま…

言いまつがい

「週末バージョンの脱力感あふれる日記に期待してます」 「平日に書かれていることは、理屈っぽくて、なんだかよくわかりません」という声が、複数の読者から届く。 うーむ。 そうきたか。週末に血圧を測ると、上が100を切っている。 自分は生きたままゾ…

見て見ぬふりをする社会

疲労困憊しているので、短めに(笑)。あなたも私も、見て見ぬふり、してますよね。 いろんなもの・ことを。 会社で、工場で、役所で、大学で、街中で、・・・。 社会全体としては、壮大な規模の見て見ぬふりが発生していることであろう。 多少は「見て見ぬ…

私たちはこういう「科学」をやってます

ネタに困ると、学生さんが頼りになる。 社会人学生Yさんがセミナーで紹介した論文を紹介する。The Complications of Controlling Agency Time Discretion: FDA Review Deadlines and Postmarket Drug Safety. Carpenter D, Chattopadhyay J, Moffitt S, Nall…

日曜日の夜

学生時代、日曜日の夜は辛かった。世はバブルを謳歌していた昭和最末期。昼間はパチンコに行ったり (行動経済学的には、貧乏人の合理的な行動である)、映画を見たり、友人のアパートをふらふらと訪問し、時間を潰す。 バイト代と仕送りを使い果たし、手持…

初心に帰りましょう

医薬品業界で、ここ数年よく目にする奇妙な文章の例。[1] 「新薬開発を効率的に行うために、レギュラトリーサイエンスを活用しなければならない」 [2] 「市販後の新薬の安全性対策の判断には、レギュラトリーサイエンスが必要である」「れぎゅらとりーさいえ…

少数派で何が悪い?と開き直ってみる

昔から、何かにつけ少数派の側にまわる・まわされることが多いと自覚している。 少数派は分布の両側、両端にいる。 言うまでもなく、カッコイイ人、人類の宝、優れた才能を持ったヒト、マスメディアがチヤホヤ・・・といった世の羨望を集める方の少数派には…

教育ってどこに消えてしまったのだろう?

「臨床開発(モニターさん)の将来のキャリアパスが無いため、悩んで辞めてしまうヒトが増えている」という話を耳にする。 で、そういう流れの中で、大学院進学の話や、「PhD(博士号)をとらないと出世できない」とか「PhDとっても意味がない」とかいう話も…

カブトムシ、ザリガニ

どうも平日のブログでは理屈ばかりこねているなぁ。 自分のブログを読み返して自己嫌悪に陥る。理屈を書くのが商売とはいえ、全日本「こんな理屈っぽいオヤジには近寄りたくない」選手権があったら、かなり上位にランキングされてしまうだろうな。 あー、ヤ…

「関連する規制を緩和する」だって

昨晩、気合の入ったブログを書きすぎたので、疲れてしまった。 一日中眠たくてどうしようもない。 円谷幸吉が「父上様母上様、幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって、ブログを書けません」と遺書をしたためたときのような気分である。 ・・・不謹慎ですね、…

「治験コストの適正化」という意味不明なフレーズ

医薬品開発の業界人(産官学すべて)が使っている言葉には、定義がなく、意味不明なものが多いと数日前に書いた。 例えば、有効性、安全性、リスクベネフィット。医薬品の専門家同士で対話しているように見えても、実は中身のある議論がまったく成立していな…

読んでもらえない論文

医薬品れぎゅらとりーさいえんすだとか、なんとか科学だとか、科学ばやりの今日この頃だが、私の研究分野(医薬品産業論と規制論。例えば、ドラッグラグ(注)の発生メカニズムに関する研究)に関して言えば、流行の恩恵を受けているという感覚もなく、また…

人生の終わり方など

Nobody on his deathbed ever said, "I wish I had spent more time at the office." (臨終に際して「もっとオフィスで仕事すればよかった」と言った人はいない。)会話と言えば仕事の話しかしない威張りん坊たちも、まぁ最後にはみんな死ぬわけである。 身…

研修終了。 お疲れ様でした

とある日本橋近辺の製薬企業さんの出張研修、今日が最終日。 みなさんお疲れ様でした。貴社で、道徳原理の樹の説明を60分ですべて終わらせてやろうと試みたのは、私の失敗でした。 さすがに無理があったっす。 すんません。 おかげ様で、他社での講義はとて…

モノしか見ない、世界の王様たち

今日は、とても重い話。 重すぎて、とても1回のエントリーでは終わらないから、ほんのさわりだけ。医薬品業界の人たち(製薬企業の人々、厚労省やPMDAの人々、医薬品関係の学者、医薬品メディアの人たち、など。このブログでは何度もこの言葉を使うから、念…

今日はお休み

ヘロヘロなので、今晩はブログはお休み。 といいつつ、一言、二言書いてから寝ます。 根っからの貧乏性だ。今日は、米国留学から帰ってきたお医者さん、そして、これから米国留学に行く身内を持つ方と、続けて話をした。なんとなくボーっとした一日。ボーっ…

どこが歪んでいるかを皆で考えよう

今の日本の業界人に日本の新薬開発のことを書いてもらうと、平気でこういう文章を持ってくる。Japan is a unique country where the regulator and company determine doses using domestic data. (注: doses は新薬の用量(1日にどれくらい服用するか)の…

グローバル社会をタフに生きるための研修はどうですか

日本語版ニューズウィーク誌(April 18, 2012)のグローバル人材養成の記事、とても面白い。こういう記事は数カ月ごとに、そして半永久的に、ビジネス誌の紙面を飾り続ける。 新しいことが書かれているわけではないのに、毎回毎回、現代人の不安な気持ちを見…

金曜日だから幸せなり

金曜日の夜は幸せで、タモリ倶楽部を見て笑って(今日は空耳アワード2012だった)、日曜日の夜は、「世界の果てまで行ってQ」のあたりから、だんだん不幸せになって、月曜日の朝になると、お腹がシクシク痛くなる。 時にビチビチになる。こういう規則正しい…

想いやアイデアを成仏させるための場を作りたい

「場」を支配している人は強い。医薬品の世界でも、組織、集団、集会、メディア・・・いろいろ「場」はあって、そうした「場」の占有権、支配権をめぐって、おぢさん・おばさんたちは日々血みどろの闘いを繰り広げている。御苦労さま、という気もするが、そ…

僕がスパイだったあの頃

疲れているので、ややこしいことが書けない。 今晩はラジオネタでお茶を濁そう。僕は昔スパイだったのだ。・・・ なーんて書くと、訳も分からず 「不謹慎だ」 などと怒り出す人が出てくるので (そんな阿呆などどうでもよいのだが、公安に張り付かれると気持…

A pipe dream

なんだかすべてがバカらしくなったりする。データ欠測に関するパターン混合モデルの条件付き確率の式(こういうわけのわからないことを、わからないなりに、ウンウンうなって考えるのが商売だから、仕方ない)をぼんやり眺めつつ、今自分の周りで現実に起き…

「・・・の立場」利権のようなもの

医薬品関係の専門家や業界人のシンポジウムでよく見かけるのが、何人かが登壇して、プレゼンして、その後ディスカッションを行うスタイル。そこでは、大きな、ざくっとしたテーマ(例えば、新薬のグローバル開発)があって、「製薬企業の立場から (株)○○製…

いばりんぼうや理屈人間たちとの喧嘩に疲れたら

僕たちのまわりには、威張りんぼう、理屈人間、自己中心人間、左脳人間ばかり。まず情が先にたつ人や、まず他人の幸せが気になる人には、生きにくい世の中である。・・・などと息抜きのブログの中ですら、フェミニズムの倫理(ethics of care)を説明してや…

怒りだす人々、大笑いする人々

新薬の製造販売承認なんていう世界を研究する仕事をしている。 世の中では、製造販売承認なんていう言葉を生涯一度も発することなく人生を終える人の数の方が、そんな言葉を日常的に発していたり、ましてや研究していますなんて言っている人の数よりもはるか…

ブログ、始めますよ

まずは練習。 しっかり自分を主張しないと生き残れない時代はつらいものだなぁとも思う。